5時50分起床、友達を起こして6時半に出発。 今日は三嶺に登山に行くのだが、かなり睡眠不足でつらい。 それに長い距離を歩こうと思っているので、時間がけっこうきつい。 登山口までも結構時間がかかってしまった、途中で眠くて仮眠もしたし……
9時50分位に名頃駐車場に到着して登山の準備をして出発。 今日はかなりのロングコースを考えている。
名頃から二重かずら橋まで歩き、そこから山に入る。 登山道を歩き、丸石避難小屋付近の稜線にでる。 縦走路を通り白髪避難小屋を目指す。 そこから三嶺を目指す。 三嶺からは名頃に下山する。 このコースは2010/04/11に歩いているのと、三嶺~剣山の縦走でも丸石~白髪避難小屋間を歩いているので、道に迷うことはないだろう。 問題は時間だ……
まずは二重かずら橋までの車道歩きが2.6km。 今日はかなりの暑さになりそうだ。 山用の帽子が見つからず、ジョギング用の帽子を持ってきているので、それをかぶって歩いて行く。 しばらく歩き、二重かずら橋まで到着。 入場料を払わなくてはいけないので、550円払って中に入る。
男橋を渡って登山道へと進んでいく。 前回のちゃんとした登山が3月で、それから4ヶ月近くも空いてしまった。 今までこんなに長期間山に行かなかったことなんてないので、今日はきちんと歩けるか心配だ。 右足が靴ずれになりそうな、微妙な感じがここまでの車道歩きで感じていたので一旦靴を脱いで靴ずれおきないように調整する。
二重かずら橋から国体橋までは普通の森歩き。 アップダウンもあまり無く、川沿いの道なので涼しくて気持よく歩くことができた。 しばらく歩き、国体橋に到着。 右足の靴ずれ感はまだしている。 このままじゃまずいなぁ…… 一度靴下まで全て脱ぎ、足が当たる箇所に、予め予防で絆創膏を貼っておく。 これでなんとかなってくれるといいが……
ここから稜線まではグネグネとした道が続く。 前半は右左右左のグネグネ、後半は前後前後のグネグネの道となっている。
時間があまり無くて焦りたいのだけど、前半でオーバーペースになって後半の体力がなくなってしまったら、さらに時間がかかるのは明白なので、焦る気持ちを抑えつつ、ゆっくりと息が上がらない程度のペースでじわじわと登って行く。
左右のグネグネが終わる地帯で一旦水分補給を。 気温が高くものすごい水分を消耗する。 今日はお茶を2L、水を900ml持ってきているが足りるだろうか。
さすがに2Lだけじゃ足りないと思って水も持ってきているので、まぁ大丈夫だろうけれど。 さすがに暑くても3Lも消費しないはず。
水分補給をしてから稜線を目指して残りの区間を歩いて行く。 そして稜線へ。
この区間では、剣山頂に泊まっていて朝から歩いてきている女性のパーティ、見ノ越からトレイルランニングしてきた、女性達のパーティや、同じく見ノ越から来たであろう男性達のパーティに遭遇した。 二重かずら橋のコースって、あまり人があるかないコースなのだけど、3組も遭遇したのが意外だった。
稜線の合流地点には、「調査員」みたいな名札を下げた人が、登山道の点検を行っていた。
ここにザックを置いて、丸石避難小屋を見に行ってきた。 扉の立て付けがさらに悪くなり、開けるのがかなり困難だった。
ここでも水分補給だけにする。 お腹が空いて食料を食べたかったのだけど、もう1区間、高ノ瀬まで行ってから食料を食べよう。 ここではチョコで我慢するが、お腹の空いている時のチョコは厳しかった。
高ノ瀬までの道、あまり覚えていないのだけど、西から東に歩いてきた時は、岩場っぽいところを下りる時、登山道を外れてそのまま樹林帯の中を下りてしまいそうになったことを覚えている。 しばらくはほとんど勾配のない道を歩いて、前方に高ノ瀬を見ながら進む。 少し下ってから樹林帯の中へ、岩がゴロゴロしている地帯を通過して、樹林帯を抜けてから高ノ瀬への最後の上り。 高ノ瀬に到着してかるくご飯を食べることに。 本格的な休憩はもうちょっと先でしたい。 まだ全行程の3割程度しか終わっていないと思うので。
ここでおにぎりを食べるが、おにぎりがめちゃめちゃしょっぱくて美味しかった。 お腹が空いていたので、こんなにおにぎりが美味しいとは思わなかった。
高ノ瀬から白髪避難小屋までの区間はどんな道だったかほとんど覚えていないのだけど、地図を見る限りアップダウンは少ない。 草原を歩いて行くようなイメージだったっけ? そう思って歩いて行ったのだけど、草原を歩くような区間はわずか数分くらいしかなく、普通のアップダウンのある道だった。 矢筈山の落合峠からのルートのようなかんじだった。
途中で、60歳くらいの男性を追い抜き、白髪避難小屋まで一気に歩く。 白髪避難小屋についたのでここでしっかりと休んでいくことに。 この区間、歩いていてかなり眠かった…… おにぎりを食べてお茶を飲んで、寝転んで、疲れを癒やす。 先ほど抜かした男性も到着。 この男性、三嶺ヒュッテまで行きたかったみたいだが、もう体力的に限界とのことなので、今晩はここに泊まっていくとのこと。 そうとうクタクタの様子だった。
40分くらいゆっくりと休んで、三嶺を目指す。 オレたちもあまりゆっくりしている時間はない。 暗くなる前に下山しなくてはいけないので。
白髪分岐まで少し上って、いざ三嶺方面へ。
韮生越まではかなり急な下りを歩いて行く。 左斜面には黄色い花が咲いていて綺麗なのだが、ガスの中なのであまり遠くまで見えず。 韮生越からは逆に上りとなる。 そのままカヤハゲ(東熊山)まで到着。 水分補給して先を急ぐ。
またまたしばらくの区間は下りとなる。 そして三嶺へ向けての最後の上り。 出だしは緩やかで途中から険しくなって。
そして突然目の前に巨大な岩が出現した。 ここから一気に傾斜が急になる。 じわじわと登って行き、ついに三嶺山頂に到着。 ここまで実に7時間かかっている。
ひとまずヒュッテ前まで移動。 ここで少し休憩をする。
さて、暗くなる前に下山しなくてはならない。 名頃ルートを歩いて行くのだけど、この新ルートは今までに1度、旧ルートでも2度しか歩いたことがなく、道があまりよくわからない。
数年前に旧名頃ルートで13名くらいの遭難事故があったと思うのだけど、それから看板が大量に建てられていたはず。 まぁ迷うことはないだろう。 ここから先はストックを出して、ショックを吸収しながらグイグイと下りていく。 暗くなる前に下りなくてはいけないので……
一気に下りて、尾根道をひたすら下りて、林道までたどり着いた。
ここで道を間違えてしまった。 林道から再び山に入っていく道があったのだけど、気付かずひたすら林道を歩いて帰って来てしまった。 林道を50分くらいあるいて、ようやく名頃駐車場に到着。 着いたのは19時半で、もうライトを使わずに歩ける限界の暗さだった。
さぁ、ここから高松までは遠い…… 時間的には20分も変わらないだろうけど、池田ICから脇町ICまで高速に乗って高松に戻ってくる。
10時半くらいに高松到着し、「天然温泉きらら」で風呂に入って汗を流す。
すっかり時間が遅くなってしまったが、これから飲みに行きたい。 友達をお店の前で下ろして、オレは車を置きに家へ。 自転車に乗ってお店を目指す。
一宮の「花宝」へ。 深夜3時まで営業しているので、この時間から飲むにはここくらいしかお店がない。
お腹が空いていたのでたっぷり食べて。 お酒もたっぷり飲みたかったが睡眠不足と疲労で、そんなに飲まないうちから眠くなってしまう……
何時までいたのかはっきり覚えていないが、多分2時過ぎには帰宅。 友達と帰りは自転車押しながら帰ってきたが、いい感じによって10分くらい歩けて気持ちがよかったなぁ。
本日の登山、まず時間に追われる登山だったのが残念。 さすがに朝10時開始じゃ厳しかった。 が、友達が前日に到着したのが遅かったので、仕方ないといえば仕方ないのだが…… コース的にはひさびさにこのコース歩けて楽しかった。 高ノ瀬~白髪避難小屋の区間を歩くことは殆ど無いので。
高ノ瀬から見えた石立山。 この区間7時間かかるらしいが、実際に歩いたことないので本当にそんなかかるのだろうか?と思ってしまう。 そのうち歩いてみようかな。 せっかく白髪避難小屋までの道の様子もわかっているし。
しかし久々の登山でこのルートは長かった……
本日のコースタイム
10:07 名頃駐車場
10:40 二重かずら橋
11:16~11:25 国体橋
12:25~12:34 稜線合流地点
13:16~13:29 高ノ瀬
13:48 中東山方面分岐
14:13 1732m地点
14:56~15:31 白髪避難小屋
15:39 白髪山方面分岐
16:09 東熊山
17:01 三嶺
18:38 林道
19:26 名頃駐車場
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【徳島】三嶺~剣山【縦走】
今日は昨年からの目標であった「三嶺~剣山」の日帰り縦走を行う。
先日、折りたたみ自転車を購入し、ようやく縦走できる環境が整った。
この縦走にはいくつかこだわりがある。
まず「剣山~三嶺」の縦走ではなく「三嶺~剣山」の縦走であるという点。
剣山起点の場合、標高1500m地点から、2000m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら1800m地点を目指し、800m地点に下る。
三嶺起点の場合、標高800m地点から1900m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら2000m地点を目指し、1500m地点に下る。
どうみても、辛いのは三嶺起点の場合。
また、車を置いてあるところまで戻ることも考えなくてはいけない。 三嶺に下った場合は、車までずっと登らなくてはならない。 この場合、自転車はかなり無力だ。
そして、三嶺起点でも、登山口がいくつかある。
一般的な縦走コースで使われるのが「名頃登山口」。 だが、個人的にこの登山口はあまり好きではないので、疲れるが内容が充実してる「いやしの温泉郷」から登るルートを選択。
地図上でのコースタイムは11時間45分。 しかし、このコースタイムは疲労や休憩時間を考慮していない。
実際にはその時間よりだいぶ延びるだろう……
それを日帰りで実行するので、相当早くから登らないといけないな。
というわけで、前日の22時半に家を出発。 本当は夕方に出たかったのだが、いろいろあってこの時間にしか出られなかった。
深夜1時前に見ノ越に到着。 折りたたみ自転車を組み立てて、運動靴と自転車用のライトを自転車とともに置いておく。 下山してきたら、この自転車で車を目指すのだ。
いやしの温泉郷登山口には深夜1時半くらいに到着。 とりあえず早く寝なくては…… 目覚ましを午前4時にセットし、狭いパジェロミニのトランクで就寝。
あっという間に目覚ましが鳴る。 眠い目をこすり、必死になって起きる。 外はまだ真っ暗。 そしてかなり寒い。
とりあえず朝食。 コンビニで買っておいた、レトルトの赤飯があるので、お湯を沸かして作る。
ご飯を食べ、コーンスープを飲み、登山の格好に着替え終わったのが5時くらい。 しかしまだ真っ暗だ… とてもこの暗闇では登ることができない。 計画では5時くらいに出発だったのだが、仕方ないな。 そして眠いので5時半くらいまで仮眠するか。 再び目覚ましをセットし30分ほど仮眠。 次に目が覚めたら、外は結構明るくなっていた。 これなら登れるな。
ゴソゴソといろいろしてたら、結局出発は5時50分になってしまった。
今日の山行は相当ハードになるので、気合いを入れていかなくては。
出だしは地元の人か、有志によって登山道の草が綺麗に刈られていた。 が、少し進むと草ぼうぼう。 胸辺りまで丈があるので、下半身はビショビショだ。 だが、山の中に入ったらこんなのは無かったはずなので、すこしだけの我慢。
少し進み、山の中の道に入る。 少し歩けばズボンも乾くだろう。 序盤はけっこう傾斜のきつい道が続いたと思う。 慎重に行かなくては…… しかし歩き始めて僅か10分ほど。 どうも右膝に違和感が…… 全然歩いていないのに、膝が痛くなる兆候が… なんでだ? 先週は登山に行ってないし、最近特に激しい運動をした覚えもない……
途中から痛くなるのは仕方ないが、こんな序盤で痛くなってもらっては困る…… もっと歩幅を狭くしてゆっくり歩かなくては。
モノレールと並行して歩く道に出て、急傾斜の道を歩き、モノレールのレールをくぐる。 そしてしばらく歩くと、旧造林小屋に到着。 コースタイムの区切り地点なので、ここで少し休もうか。
前回は1時間13分で到着したのだが、今回は1時間37分もかかっている。 地図のコースタイムは1時間40分なので、予定通りといえば予定通りなのだが、前回のタイムも計画の参考にしてるので、ここでも20分オーバーは影響が出そうだ。
前回、アイゼンを付けた個所を通過し、開けた樹林地帯へ。 ここから、ゴールとなる剣山が綺麗に見える。 そしてメチャメチャ遠い。 本当にあそこまで行けるのだろうか……?
開けた場所を通過し、少し進むと1791m地点。 ここで少し休憩するか。 ここからは三嶺小屋や、山頂が見える。 少し下って、登りなおしたら三嶺小屋だ。 もう少しだ!
そして、三嶺小屋に到着。 とりあえず、三嶺山頂で休憩するか。
すぐに三嶺山頂に到着。 ここでおにぎりを1つ食べて休憩。 ここまでも結構なコースなので、普通にピストンでも充実した感じがする。 が、ここがようやくスタート地点のような感じだ。 先はまだまだ長い。
最初の予定では、ここには9時くらいに到着する予定だった。 今の時刻は10時前。 だいぶ遅れてきてしまった。 ここから白髪避難小屋までが2時間。 白髪避難小屋から丸石避難小屋までが3時間。 丸石避難小屋から次郎笈までが2時間。 単純計算で、次郎笈に到着するのが17時… しかも疲労を考慮していないタイム。
最悪の場合は、丸石避難小屋から、二重かずら橋にエスケープするルートも考えてはある。 が、車まではとても歩いていきたい距離ではないので、何とかしないといけないが、とりあえず国道まで出たら安全というルート。
とりあえず白髪避難小屋まで頑張ろう。
三嶺から白髪避難小屋へ向けて、急な下りが始まった。 下りは間違いなく膝が痛くなるので、今回は秘密兵器を持ってきた。 冬山以外では使わないようにしていたストック。 この時期なのだが持ってきてしまった。 ストックがあれば、下りで足への負担はかなり減らすことができる。 使うのは下り限定で。 登りでは使わないようにしよう。
ストックの効果は絶大で、全く足に負担がかからずカヤハゲへのコルまで下りてきた。 カヤハゲへの登りもそれほど大したことはない。 カヤハゲで少し休憩し、白髪避難小屋を目指す。 コルについたらストックをしまい、山頂についたらストックを準備する。 この手順がけっこう面倒だけど、手に持ったまま歩くわけにはいかないので。 少しの手間を惜しむだけで、体にはダメージが…
白髪避難小屋への登りが始まった。 ここの登りはなかなか渋い。 けっこうな急斜面が続く。 まぁ、足場が草なので、歩きやすいのだが。
白髪山への分岐を通過し、白髪避難小屋に到着。 中で少し休もうかと思ったが、小屋は密閉されていたため微妙なにおいが充満。 そして薄暗いので、外で休憩することに。 が、あまり休憩している時間も無いので、すぐに歩きだす。
時刻は11時46分。 上に書いた大雑把なコースタイムよりは早いペースだが、ほんのわずかに早いだけ。 ここから先はアップダウンも少なくなるが、その分距離が長い。 頑張ろう。
1700m地点、1736m地点を通過。
石立山の分岐を通過し、高ノ瀬を目指す。 高ノ瀬直前で、前方からお遍路さんの格好をした人が歩いてくる。
すれ違いざまに話したのだが、なんと相手は外国人。 格好はお遍路さんだが、靴はきちんとした登山靴。 話をしてみたらオランダ人とのこと。 剣山から来て、大歩危駅を目指してると。 そして途中からはバスで移動するんだって。 水曜日には京都に行かないといけない。 という事を、相手のうまい日本語と、オレのへたくそな英語でやりとりして別れた。
高ノ瀬で少し休憩し、丸石を目指す。 丸石の二重かずら橋の分岐の時点での時刻は重要だな。
高ノ瀬からの下りの途中で、女性2名のパーティとすれ違った。 この時間にここにいて、三嶺方面に歩いて行くという事は、今日は白髪避難小屋泊まりか? それともその付近に野営か?
二重かずら橋への分岐を通過し、丸石避難小屋に着いたのが14時22分。 大雑把なコースタイムより40分短縮。 このペースなら間に合いそうだ。
足が非常にだるく、座って休憩をしたかったのだが、休んでいる時間は無い…… お腹も減っているので、丸石を目指す途中、歩きながらパンを食べることに。 緩やかな上り坂が続く地点なので、歩きながら食べるチャンスはここしかない。
丸石への道ではけっこう人とすれ違った。 単独の男性、10人程度の60歳前後のグループ。 二重かずら橋から登ってきたのだろうか? それとも三嶺を目指して、山泊まりだろうか?
しばらく歩き、丸石に到着。 ようやくここまでやってきた。 次郎笈はすぐ目の前に見える!!
が、ここからスーパー林道の分岐付近まで一気に下る。 そしてそこから次郎笈までは標高差300mの登り。 これはかなりつらいだろう…… 丸石でも休みたかったが、ここでも休んでいる時間は無い…… ストックをしまう都合があるので、スーパー林道分岐まで行ったら休もう……
膝が痛くならないように、ストックに体重を乗せて下っていく。 序盤で痛くなりかけた右膝だが、たまに痛む程度で、ほとんど問題は無い。 左は痛くなる気配は無い。 このまま行ければ大丈夫そうだ。
丸石からの下りは、気持ちのいい笹原なのだが、今は疲労で、そんなことを考えている余裕があまりなかった。
クタクタになりながら、スーパー林道分岐まで到着。 ここでようやくしゃがみこむ。 お茶を飲み、チョコをむさぼる。
不思議なことに、お腹はあまり空かない。 出発してからここまで、おにぎり1個半、パン1個、チョコ4粒程度、ビスケット3枚程度しか食べていないのだが…… お茶の残りは500mlくらい。 コーンスープや紅茶を飲もうと真水が2Lあるのだが、とてもそんな時間は無さそうだ。 ここから先はあまり飲みたくはないが、水場もあるので不要な水は捨てて荷物を軽くしよう。 水を1.5Lくらい捨てて荷物が1.5kg軽くなった。 次郎笈への登りが少し楽になるかな……
剣山へのトラヴァースルート分岐までが前半、そこから山頂までが後半か。
ここも結構な急な登りが続く。 クタクタで辛い…… トラヴァースルート分岐までやってきた。
ここから次郎笈の山頂までの標高差は100mちょっとなのだが、かなりの急傾斜だ。 正念場だな…… なんとか登り切り次郎笈山頂に到着。 時刻は16時20分。 残り体力もかなり少ない。 目指す山はあと1つ、剣山だけだ。 そして目の前には、その剣山が見える。
あとちょっと……
次郎笈を下り始める。 そういえば、何度も次郎笈に来ているが、いつも丸石方面に下るので、剣山方面に下るのは初めてだな。 そして、次郎笈方面から剣山山頂を目指すのは今日が初めてだ。
いつもは剣山から次郎笈を目指し、そのまま西島に向かうので。
次郎笈の下りで思ったより時間がかかった。 そして剣山への登り。 登りなのでストックはしまわないといけないのだが、体力的にもう限界。 ストックを使って登ることに。 足で登らないといけないのだが、腕で登っていたような気がする。 体力と気力が尽きる前に、なんとか剣山山頂に到着。 時刻は17時23分。 しかしここで終わりではない。 ここから見ノ越まで下りなくては。 まぁ暗くなっても下りられるようなルートだけど、最後の下り、頑張らなくては……
下りに使うルートは最短コースの、刀掛の松経由のルート。 このルートはけっこう階段が多いので膝だけはカバーしなくては。 剣山への登りで、ストックを使って登ってしまったので、膝にダメージを受けたかも。
この時間、誰もいない登山道を西島に向かって歩く。 丸石手前から誰にも会っていないな。 次郎笈でも時間が遅かったため誰もいない。 剣山山頂では、別の遊歩道にヒュッテ泊まりの様子の親子がいた。 ヒュッテ脇を歩いた時は、なかから笑い声が聞こえてきた。 孤独だ……
いつも一人で登っているので孤独は慣れているし、好きなのだが、疲労と孤独と、闇が重なるとなんとも言えない気分になってきた。
18時、西島到着。 当然だけどリフトの営業時間は終了している。 次郎笈山頂にいる時、「16時45分で終了です」という放送が聞こえてきていた。
まぁリフトが営業していても絶対に乗らないが。
三連休なので、西島の野営場には誰かいると思ったが、テントが1つも見当たらない…… 野営場を越えたら樹林地帯に入るので、一気に暗くなってきた。 とりあえず、まだヘッドランプ使わずに歩ける明るさだな。 しかしこの時間、暗くなるのは非常に早い。 リフトの下をくぐる部分で、もう何も見えなくなりそうなのでヘッドランプを準備。 ここまで来たら、もうすぐだ。
真っ暗な中ライトを頼りに歩いていて怖いことがあった。 それは鹿。 ガサガサと音がして、突然目の前に現れる。 昼までも少しビクッとするのだが、夜はそれが怖い。
まぁ鹿は襲ってはこないだろうが。
途中、草を食べてる鹿に遭遇したし…
そして、18時41分。 ついに下山した。 深夜に自転車を置きに来た見ノ越の駐車場に向かう。 自転車の場所に戻ったら疲労で座り込んでしまった。 座りながら登山靴から運動靴に履き替え、長袖を上からはおり、登山靴をザックの中にしまう。 さて、ここからいやしの温泉郷登山口まで、自転車で移動だ。 この自転車の移動は、真っ暗になる前に済ませておきたかった……
自転車のライト+ヘッドランプで、真っ暗な国道439号線を進む。 車で通った時計測しておいたが、いやしの温泉郷登山口までは15km。 最初の13kmが下り。 最後の2kmが登り。 深夜の車走行で30分ほどかかった。 自転車でもほぼ下りなので、同じくらいの時間でいけるだろうか? とりあえず、車にひかれないように、走行中に転倒しないように、鹿にやられないように、気をつけなくては。
こんな真っ暗のなか、18時58分、出発。 下り坂なので、快適に走行できる。 折りたたみ自転車で多少不安定なので、スピードはあまり出さないように気をつけて…… しかし高校卒業してから、自転車なんてまともに乗っていなかったので、めちゃめちゃ久しぶりだ。 先週4日ほど、折りたたみ自転車の乗り心地を確かめるために1日8kmくらい走っていたが。
リュック背負ったまま走ってるので、背中が重いが楽しい。 途中、対向車とすれ違ったが、車の人は、こんな真っ暗な中自転車で走ってる姿をみて、何を思ったのだろうか……
19時18分、名頃通過。 19時30分、いやしの温泉郷分岐までやってきた。 33分で13km、車とあまりペースは変わらないな。
そして地獄の2kmの上り坂。 最初は下り坂でつけた勢い+立ちこぎでなんとか走ったが、息が切れそれ以上こげなくなった。 自転車を押しながら歩き、緩やかな個所を見つけては乗って進む。 車で走った感じと、実際自転車で走った感じは多少違く、自転車でもそんなに押すことなく走行することができた。
19時40分、ようやく車まで到着。
癒しの温泉郷登山口から、見ノ越まで、行程時間は12時間51分。 そのうち休憩が56分。 意識して休憩時間を短くしたが、1時間以下だったとは。 それにしてもよく歩けたなぁと感心。 膝は痛くないが足は非常に痛い。 リュックとストックのせいで、肩も痛い。 素手でストックを使っていたので、てのひらも痛い。
だけど、去年から目標に立てていたコースを走破できてとても満足。 たぶんこのコースを日帰りで挑戦することは、もう無いだろう…… もしまた、同じコースを歩くとしたら、山の中で1泊したい。
家を出てからちょうど24時間後の、22時30分くらいに帰宅。
本日のコースタイム
05:50 いやしの温泉郷登山口
07:27~07:33 旧造林小屋
09:03~09:11 1791m地点
09:32 三嶺小屋
09:45~09:55 三嶺山頂
10:46~10:51 東熊山山頂
11:02 韮生越
11:30 白髪山方面分岐
11:40~11:46 白髪避難小屋
12:09 1700m地点
12:36~12:40 1736m地点
13:10 石立山分岐
13:35~13:38 高ノ瀬
14:22 丸石避難小屋
14:51 丸石
15:15~15:22 スーパー林道分岐
15:59 トラヴァースルート分岐
16:20~16:24 次郎笈山頂
16:45 トラヴァースルート分岐
16:58 西島方面分岐
17:23 剣山山頂
17:48 刀掛の松
18:00~18:03 西島
18:41 見ノ越
ここから自転車でのコースタイム
18:58 見ノ越
19:18 名頃
19:30 いやしの温泉郷分岐
19:40 いやしの温泉郷登山口
【徳島】二重かずら橋~三嶺
今日は相当な距離をあるく登山をする。 いつものように、朝5時くらいに出発していては明るいうちに降りてこられないだろう…
ということで、前日の夜に出発。 22時くらいに家を出て、登山口の駐車場に着いたのが、午前1時過ぎ。 車内で仮眠して、午前4時50分起床。
買いこんでおいたおにぎりを食べ、登山の準備をする。
5時20分、出発。
今日のコースは名頃駐車場から二重かずら橋まで歩き、そこから登山道へ。 剣山~三嶺の縦走路まで上がり、縦走路を通って三嶺へ。 三嶺からはそのまま名頃へ降りる、というルートを設定した。
あらかじめ測っておいた歩行距離は約18km、予定コースタイムは11時間。
まずは二重かずら橋までの車道歩き。 距離にして2.6km。 前に二重かずら橋から次郎笈へ登った時も歩いているので、ここの車道歩きは大した苦にはならない。
二重かずら橋についたが、こんな早朝には誰もいるはずがない。 そのまま通過。
登山道に入ってすぐ、目の前に何かがいる…… よく見てみると……ニホンカモシカではないか!
初めて出会ったのが3回前の登山。 天然記念物とのことで興奮した。 が、それから3連続で遭遇。 こんなによく見るものなのか?
今の季節ではまったく雪がないので、前回とは違った歩きが楽しめる。
しばらく歩き、国体橋に到着。 ベンチで一休み。 ここから本格的な登りが始まる。
グネグネした急な登りに突入。 しかし雪の時期と違って歩くのが楽だ。 丸石の北にある峰が常に見えているような状態なので、どのくらい標高を上がってきたかがよくわかる。 だいたいの目安になるな。
縦走路に合流。 ここから高ノ瀬方面に行くのだが、前回扉が開かなかった丸石避難小屋が気になるので、覗きに行ってみた。
扉は問題なく開いた。 前はやっぱり凍りついていたのか?
ちょうどいいので、ここで休憩することに。 今日は眠い…… 小屋の中で横になり、20分ほど仮眠。 寒くて目が覚めたよ… 小屋の外より小屋の中の方が寒い…
さて、高ノ瀬を目指しますか。 ここから先の道は初めて歩くルート。 どんな道だかワクワクする。
高ノ瀬は案外近く、すぐに到着。 ここからは全く景色が見えない…
先に進み、石立山との分岐が見えてきた。 ここから石立山まで、悪路が8時間。 相当つらい登山になるようなルートだ。
今のオレの技術と体力じゃたどり着けないだろう…
しばらく歩くと、辺りがガスに包まれてきた。 で、雨が降ってきた。 時間はまだ午前10時。 もう少し天気が持ってくれると思ったが……
レインコートを着て、ザックカバーを装着して先を急ぐ。 すると……動物の骨が転がっているではないか…
鹿が死に、食べつくされたのだろうか? あばら骨はきれいに残っている。
先に進むと、平坦な笹原に到着。 ここからの景色が素晴らしいらしいのだが……今見える景色はこんな。
1732m地点、1700m地点を通過する。
そして、ようやく白髪避難小屋が見えてきた。 もちろんここでも中で休憩する。
時間も時間なので、お昼にすることに。 お湯を沸かして温かい紅茶を飲み、おにぎりを食べる。
今回のルート、ようやく終わりが見えてきたな。 三嶺まで2時間ほど、そこから駐車場までが2時間ほど。 雨で外では休めないので、次の休憩する場所は、三嶺避難小屋。 この避難小屋でたっぷり体力を回復しておかなくては、三嶺最後の登りはきつい。
1時間ほど休み、出発。 すぐに白髪分岐に到着。
ここで一組のパーティとすれ違った。 今日初めて遭遇した人達だ。 男2名、女1名の3人組。 白髪山から三嶺に登って、その帰りらしい。 なんかこの人達、1月に登った石鎚山で14時くらいに八丁付近ですれ違ったような…… 人違いだったらごめんなさい。
東熊山を通過し、三嶺の急登直下までやってきた。 ここから相当な登りが見えるはずなのだが、今日は何にも見えない。
急な登りに耐え、三嶺山頂に到着。 もちろん景色は何も見えない。
そのまま避難小屋まで歩き、中で休憩。 休憩もこれが最後になるだろうか。
帰りは名頃まで一気に下る。 まずはダケモミの丘まで。 樹林帯に入ったら、鹿の警戒音ばかり聞こえるのだが、鹿の姿が全く見えず。
ダケモミの丘を越え、林道に合流。 ふぅ、ようやく登山道が終わった。
林道を歩いていると、猪牧場というのがあった。 猪が大量、カラスも大量。
そして、ようやく車まで到着。 いやー今日は疲れたなぁ。 天気が雨だったからさらに疲れた。
しかしこのコースを歩けたという事は、剣山~名頃と同じくらいのコースだな。 距離はそちらの方が長いが、標高差が少ない。
問題は、どうやって、車まで戻るかというところくらいか。 ぜひ今年中には剣山~三嶺の日帰り縦走を行っておきたい。
本日のコースタイム
05:17 名頃駐車場
06:00 二重かずら橋
06:38~06:51 国体橋
08:06~08:26 丸石避難小屋
09:12~09:27 高ノ瀬
09:49 石立山分岐
10:18~10:24 1732m地点
11:00 1700m地点
11:24~12:26 白髪避難小屋
12:37 白髪分岐
12:58 韮生越
13:09 東熊山
14:04 三嶺
14:18~14:50 三嶺避難小屋
15:31 ダケモミの丘
16:08 林道
16:40 名頃登山口