今日は登山、3時45分起床、50分出発。 夕べ、1ヶ月ぶりの登山でどこに行こうかなと悩んでいた。 行きたいところはたくさんある。 が、前夜出発することもできなかったので、早起きして徳島にでも行くことに。
毎年冬の終り~残雪期に登っている、丸石パークランドから次郎笈を目指すルートにしよう。
ということで、国道32号の大歩危小歩危経由で丸石パークランドを目指す。
丸石パークランドは「二重かずら橋」のところね。
先月だったかな、大歩危のサンクスで昼ご飯を買おうと思ったら、セブンイレブンになるため閉店していて、買うことができなかった。
その時の教訓から、今日は吉野川を渡る前のローソンで昼ご飯を購入。
最近暖かかったので、雪は少ないかなぁ、と思いながら走っていたのだけど、かずら橋手前のトンネルを越えてから、路肩に結構な雪が出現。 こっちはまだまだ冬だったのか!
かずら橋の横を通過して細い道へ。 京上トンネル越えた先あたりから、路面にも雪が出現するようになった。 積もってるのは1cmくらいだけど、この付近から雪が積もってるの、かなり久々な気がするな。
進むに連れて雪の量が多くなっていく。 名頃付近は真っ白。 今日ま丸石パークランドまで車で入っていく。
丸石パークランド到着して、準備をして出発。 ここから次郎笈を目指すルートはかなり苦しいルート。
このルート、初めて登ったのは数年前の夏場だったかな。 国体橋~稜線に抜けるまで、傾斜が結構きつくメチャメチャ苦労した覚えがある。
その次は雪のシーズン。 けっこう雪の量が少なかったかな。 国体橋~稜線まで、ワインディングして登っていく箇所、雪で滑りそうで、かなり足が疲れた覚えがある。 水色の雪を見たのもこの時だったかもしれない。
そして去年、雪がめちゃめちゃ多かった。 丸石避難小屋から丸石の間で、わかんというものを初めて使ってみた。 次郎笈手前で登山者と出会って、そこからはトレース利用できたのだけど、それでも辛かった。
そして今日、どんな登山になるのだろうか。
橋を渡って登山道に入る。 この時点から積雪10~15cm位。 とりあえず国体橋まではウォーミングアップの感覚で。 傾斜も緩いし、道も広いし。 のんびりと景色を楽しみながら歩いていく。 しかし真っ白だ。 途中に3mほどの巨大なつららもあった。 毎回このつらら見てる気がするな。
国体橋到着。 ワインディングするところでけっこう滑りそうだけど、アイゼンはつけないでいこうか。 ふかふかの雪なので、つけたら邪魔になる。
やはり細い斜面を歩くので滑って歩きにくかったが、まぁなんとかなった。 左右にワインディングする道から、前後にワインディングする道に変わる。 この区間で、こういう風に道が変わってくると、稜線が近い。 傾斜が一気にきつくなり、本来の登山道がどこだかわからなくなる。 太い尾根なので、稜線に向かって一直線に歩いていく。 そして稜線に到着。 高ノ瀬方面、丸石方面、どちらにもトレースはついていない。 冬季のこのルート歩いている人を見たこと無いしな……
とりあえず丸石避難小屋前でお昼。 ここは避難小屋という名前はついているのだけど、冬季に中に入れた試しがない。 夏場に一度だけ中に入ったことがあったかな。
初めて冬にこのルート歩いた時、この山小屋で休憩するつもりで頑張ったのに、ドアが開かなくて愕然とした覚えがある。 前回は、開かないの知ってたので、開いたらいいな、くらいの感覚できたが、開かなかった。
今回も開くとは思っていなかったが、予想通り開かなかった。
そんな寒くないので、風を防げる場所でおにぎりとパンを食べてエネルギーを補給する。
ここから稜線を歩いて丸石に向かう。 道は緩やかな登り、夏場だと30分くらいの区間かな。 雪は北側斜面から吹き付けて、少し南側に溜まっている。 なので、雪が固まっている北側の方が歩きやすいのだけど、たまに氷結していたり。 北側から強烈な風が吹き付けてくるので、ニット帽をかぶって耳をかくしているのに、左側の耳が痛すぎる……
風が強い以外は苦労せず、丸石まではあっさりと到着。
目の前には雄大な次郎笈が見える。 三嶺や矢筈山、塔丸方面、石立山と、360度の大展望。 次郎笈方面の笹原には、鹿っぽい黒い点がいくつもあるのが、肉眼で見えた。
丸石は風を防げる場所がないので休憩はせず、先を目指す。 ここから、スーパー林道分岐まで下りの区間。 下りは楽ちん。 ズボズボ埋まりながら歩くけど、息が上がることないので楽だ。
丸石山頂から見えたのは、やはり鹿の大群で、30匹くらいの群れを成していた。 こんなに大きな群れに出くわすの初めてだ。 鹿は警戒心がとても強く、80m近く離れていても警戒音を発して逃げて行ってしまう。 なかなか写真を撮るのが難しい。
スーパー林道分岐までやってきた。 ここから次郎笈まで300mほどの標高差がある。 夏場で1時間程度。 ここも風が吹き荒れているので、もうちょっと言った森の中や岩陰で休もうかな。
次郎笈への上りに突入。 上りはとてもきつい…… 一歩ごとにひざ程度まで埋まる。 斜面が緩いうちはまだいいけど、急になると、次の一歩を踏み出すために、さらに上まで足を上げないといけない。 わずか数歩歩いただけで息があがる…… 正規の登山道だと、かなり雪が積もっているので、鹿の群れが歩いて雪が削れた箇所などを歩いて、なるべく楽に進めるルートを選んでいく。 途中の岩陰で休憩を入れる。 ここから先、次郎笈山頂~剣山山頂までは風を防げる場所がほとんどなさそう。 ここで栄養を補給しておかなくては。
傾斜がいったん落ち着いたあたりから雪庇が出現し始める。 TVで見るような巨大なものではないが。 雪庇があるということは、相当雪が積もっている証。 膝どころの積雪じゃなく、傾斜が緩くなったのに先ほどよりペースが落ちている。 そろそろ秘密兵器を使おうか…… 今までストック使っていなかったが、ここからはストックを使いながら歩く。 腕に多少体重をかけられるので、一歩を踏み込むとき、少し楽になる。 ストックをうまく使いながら歩く。
ようやくトラヴァースルートの分岐までやってきた。 冬場は雪崩れてくる恐れがあるため、トラヴァースルートは通らないし、通ったら次郎笈山頂が遠のいてしまう。
次郎笈山頂まで400mの看板。 あと400mだ、山頂の看板はもう見えている、頑張ろう。
ここから一気に傾斜がきつくなる。 積雪は膝程度だけど、一気に息が上がる。
巨大な岩があるところまでやってきた。 岩を右から回る。 夏場のルートはかき消されていて雪の斜面が出現。 斜面の上には雪庇が。 高さは3mくらい、これを乗り越えなくては。 斜面は氷結していて固い。 これは苦労しそうだな。 キックで足場を作って踏み込み、反対の足でキックし踏み込み、先に進むと雪庇が高くなるので、後ろ向きに変えて、再びキック。 もう一歩踏み込んだところで、雪庇の上に手が届いたので一気に引き上げる。 こういうところ、ピッケルあったら、格好良くグサッと差し込んで、体を引っ張り上げることができるのだろうか。 難所をクリアしたので、あとは山頂を目指すだけ。 山頂は目の前なのに、息が上がりなかなか進めない。
結局残り400mの看板から45分もかかった。
次郎笈山頂には誰もいない。 山頂のスペースは雪が積もっておらず、代わりに氷が張っていた。 一面氷でメチャメチャ滑る。 こんなところで転倒しないようにしなくては…… 風があったけど、山頂は思っていたより寒くなかったので、ここで少し休憩。 おにぎり食べて次の剣山に備える。
次郎笈は剣山まで来た人が足を延ばす山なので、ここから先はトレースあるだろう。 トレースがあれば体力的に全然違うだろう。 まずは下りだ。
剣山に向かって下っていく。 途中の岩陰でおじさんが一人休んでいた。 これから次郎笈を目指すとのこと。 西島方面の分岐を通過し、剣山への上りに入る。 トレースがあるので、じっくりと歩いていく。 先ほどとは違く、こちらはペースさえ崩さなければ息があがらない。 山頂直前でもう1人すれ違った。 西島方面分岐から山頂まで450mなのだけど、こちらは20分ちょいで到着。 標高差も距離もこちらのほうがあるのに、かかった時間が半分。 これがトレースあるかないかの違いかな。
剣山はけっこう人がいてにぎわっていた。 一ノ森や槍戸山がきれいに見える。 ここから見る感じだと、一ノ森はそんなに雪があるように見えないなぁ。
山小屋は閉まっているが、山小屋の温度計を見たら、⁻9度だった。 こんなに寒かったのか、風がある以外はそんなに寒く感じなかったから、⁻3度程度かなぁ、とか思っていた。
冬の剣山はけっこう人気の山で、人が多く歩いている。 そのためここから見ノ越までの道はしっかりとできているだろう。 そして人がたくさん歩いているはずなので、雪が固まっているかもしれない。 下りなので上りより滑るので、この段階でアイゼンを装着。 最短ルートの刀掛けの松経由のルートで降りる。 西島のトイレを利用したが、トイレの中に雪が積もっていなかった。 いつも積もっているのにな。
西島から先も快適に降りていき、無事見ノ越まで到着。 だが、ここで終わりではない。 ここから丸石パークランドまで戻らなくてはいけない。 丸石パークランドまでは7km。 1時間半くらいかな。 立体駐車場は屋根があるため雪がなかったので、そこに座り込んで少し休憩。 アイゼン外して水分補給して、歩きながら食べるためのパンを準備して。 しかし疲れたな。 これから7km歩くのはだるい…… だれか親切な人が乗せて行ってくれないだろうか、とか思いながら、国道439号線を名頃方面に歩いていく。
少し歩くと製薬会社の保養所がある。 そこに車が2台止まっている。 どうやら雪にはまって動けなくなった模様。 しかもノーマルタイヤだし!!
こんな雪深いところまで、よくノーマルタイヤでこれたな、と感心。
脱出できないようなので手伝ってあげる。 もうちょい先まで行ったがどうしても登れなかったので、バックでここまで降りてきたが、下りる途中ではまり、 何とか前に抜け出したのだけど、今度は前にはまり、どちらにも動けなくなった状態だった。
とりあえず前には進めないので、後ろに出られるよう、車を押す。 当事者たちは抜け出すためにタイヤの下を掘ってたが、それより押すほうが早い。 すぐに後ろに抜け出せたが、後ろにはまる。 ハンドルの向きを変えてもらい、今度は後ろから前に押す。 先ほどはまった場所より前に行けたので、今度は、そこからまっすぐ後ろにバック。 はまらず無事降りることができた。 が、ここから先に進むのは無理、Uターンかな。 幸いにもUターンするスペースはある。 雪が40cmくらい積もってるけど。
下り坂で勢いをつけ、一気にハンドルを切ってUターン。 タイヤが滑り150度くらい車が回転。 滑ったおかげでほとんど切り返すことなくUターンに成功した。
車の向きも変えたので、あとは雪のないところまで安全に降りて行ってもらうだけだね。 多摩ナンバーで、東京から男2名で来たらしい。 走っていたら雪道になってしまい、そのまま進んでいったらはまってしまったと。 同じ方面なので、丸石パークランドまで乗せてもらおうかと思ったが、ノーマルタイヤでこの雪深さなので、事故りそうで怖く、それだったら1時間ちょい歩いたほうがいいや、と思い、車を見送った。
さて、丸石パークランド目指そうか。 歩くこと1時間半、ようやく丸石パークランドに到着した。 長かった……
本日の登山、雪深い次郎笈までの道を楽しむことができ、大満足だった。 剣山まで抜けきることもできたし。 稜線を歩いていて感じたが、ぜひ積雪期に三嶺~剣山の縦走を行ってみたいと思ってしまった。 区間に避難小屋は3つ。 丸石、白髪、三嶺。 だが、丸石は開かない。 三嶺は登山口から近すぎる。 冬場なら、名頃から白髪まで6~7時間かかるだろうから、ちょうどいいかもしれないけど、白髪~剣山の距離が長すぎる。
避難小屋利用だと、なかなかいい場所にないので、テントもって、行って見たいなぁ。
三嶺から歩いていくとしたら、高ノ瀬手前あたりがちょうどいいかもしれない。
もう朽ちてなくなってしまったのだけど、高ノ瀬手前に、昔は小屋があったらしい。 まぁ縦走より前に、まずは寝袋買うところから始めなくては。 夏場ですら1泊の登山に行けるための道具が無い!
本日のコースタイム
06:42 丸石パークランド
07:21~07:26 国体橋
08:46~09:01 丸石避難小屋
09:39 丸石山頂
09:56 スーパー林道分岐
10:15~10:22 休憩
11:04 トラヴァースルート分岐
11:49~11:57 次郎笈山頂
12:22 西島方面分岐
12:45 剣山山頂
13:14 西島
13:44~13:49 見ノ越
15:35 丸石パークランド
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【徳島】丸石~次郎笈~剣山【縦走】
今日は登山。 4時起床、4時10分出発。 徳島の次郎笈に登りにいく。 登山口は二重かずら橋のところ。
前に国道439号線を通ったとき「二重かずら橋、キャンプ場、架け替え工事のため立ち入り禁止」ってなってたのだけど、日々、三好市のライブカメラで状況をチェックしているが、工事をしている様子がない。 この時期だし、工事はしないのだろうか。
と言うわけで、橋を越えて登山口にたどり着けるという判断をし、この登山口から登る。
7時過ぎに二重かずら橋の駐車場に到着。 国道439号線、いやしの温泉郷分岐地点から先が、雪に覆われていた。 駐車場手前は地面が雪ではなく凍りついていて滑って焦った。
準備をして7時38分出発。
橋は、工事用の板が敷いてあった。 工事関係者が足元を踏み抜かないようにだろうか。 それを利用させてもらう。 反対側に渡ると、けっこう雪が積もっていた。 さて、登山開始。 登山口前まで資材が置いてあったが、全て30cmほどの雪に埋もれていたので、しばらく工事してないんだろうな。
雪は思っていたよりも積もっている。 このコース自体が、けっこうきついコースなんだけど、雪がこれだけあったらさらにつらくなりそうだ。
細い登山道を歩いて、緩やかに登っていく。 一部細く崩れている部分もあるが、過去3度ほど歩いている道なので大丈夫。 ただ、初めて歩くんだったら、テープとかがあまり巻いてないので間違えるかも。 まぁ国体橋までは間違っても、沢沿いをはずさなければたどり着けるだろう。 雪は足首くらいまで。
ゆっくりと踏みしめながら国体橋到着。 ベンチがマリオのキノコみたいになっていた。
雪をどかしてベンチで休憩。 さて、ここから登りが急になるのと、道幅が狭くなるのでアイゼンを付けようか。 初めてこのルートで登ったときは、アイゼン付けずに強行したが、雪で滑るし、道は狭いしで、けっこう苦労した。 そんな思いはしないように、と。
アイゼンつけて先に向かう。 道を示すテープなどはないが、夏の時期でも、道の場所以外歩けないような場所なので大丈夫だろう。 過信しすぎると危ないけど、鹿も登山道を歩いた跡があるので、鹿の足あとをたどって行く。 グネグネとワインディングしながらどんどん登って行く。 左右にグネグネなっていた道が、縦にグネグネなりだしたら、稜線までもうちょっとの目安、と自分の中で決まっている。
縦にワインディングするようになってから雪の量が増えてきた。 けどまだまだ行けるな。 後ろを振り返ると木々のすき間から、山頂が真っ白になった塔丸が見える。
しばらく歩くと剣山~三嶺縦走ルートの稜線に合流。 当然人が歩いた気配はない。
すぐに丸石避難小屋があるので、そこまで歩く。
丸石避難小屋なんだけど、避難小屋の扉が開き戸ではなく、引き戸になっている。
で、扉のレールには当然積雪が。 雪を払い落としてもレール自体が凍り付いている。
予想はしていたが、ドアを開けることはできなかった。 アイゼンの爪やストックで氷を破壊したけど、無理だった。
扉が開かないことを想定してか、避難小屋についている小さな窓の鍵はかかっていなかった。 窓の位置は高いけど、無理やり入ろうと思ったら入れなくはないな。
まぁ天気も良いし、外で休憩しようかな。
北側は風が吹き荒れているので、小屋の南側に、雪を固めて座る場所とか作って。
ここから丸石までは雪が深いだろうので、わかんをつけようかな。 初めてわかんを使う。
買った当初につけ方を学んだが、忘れてしまった…… まぁきっちり固定されるよう留め具にひもをつけていく。 まぁなんとなく固定できたかな。
さて、ここから丸石を目指す。 雪は深く、わかんを装着していても、すねの上くらいまで沈む。 つぼ足だったら、膝は余裕かも。 道自体は緩やかな登り坂なのだけど、沈むので相当体力が奪われる。 これはきつい。 そして暑い。
雪の稜線は想像よりはるかに手ごわかった。 最後の登りが一直線できつかった。
丸石に到着。 目の前には雄大な次郎笈が!! こんな絶景を見ることができるとは!! 反対側の三嶺は見事に雲に覆われていて姿を望めない。
目の前の次郎笈、かなり険しそうだけど登れるのだろうか……
スーパー林道分岐まで降りてきた。 このあたりは北からの風が強い。 ここで休もうと思ってたけど、強風だし、風を遮れる場所も無いので、そのまま先を目指すことに。
次郎笈の登りに突入。 標高差300mくらい。 かなりきついんだよね、この登り。
次郎笈山頂まで言ったら風が強そうなので、そこに行くまでに休憩しようかな。 あまり上に行くと休めそうな場所もなくなるので、分岐からすぐの樹林帯で休憩することに。 ここなら風も遮れる。
今日の温かい一品はラーメン。 さっそくスープを温めてラーメンを食べる。 体がポカポカ、とても温かかった。
スープをほとんど飲み干して、わずかに残ったものを使って雪から水を作る練習をしていた。 すると上から人が歩いてきた。 まさかこのルートを人が歩くとは思っていなかったので、ビックリ。
剣山から次郎笈を経て、丸石まで行くらしい。 正月くらいにもこのルートを来たのだけど、雪が深すぎて断念したんだって。 今日はスノーシューを持ってきてリベンジらしい。
今まではトレース無しだったけど、その人がスノーシューで付けたトレースが新たに出来ているので、それを利用して歩く。 が、それでも沈む。 まぁ何も無いよりはだいぶ楽だよね。
剣山方面へのトラヴァースルートへの分岐まで到着。 ここから更に雪が深くなる。 雪庇も出現。 雪庇を避けるように、本来のルートを大幅に外れて笹原の上を歩くようトレースがついていた。 それを利用するが、笹原は沈みまくる……
苦労しながら次郎笈山頂に到着。 誰もいない。 思ったほど風は強くなかった。
ここでわかんを外す。 さて、剣山まで足を伸ばそうか。
剣山に向けて下って行く。 下りは楽ちんだなぁ。 滑る力を利用しながら快適に歩いていく。 剣山側のトラヴァースルート分岐を通過。 後ろを振り返ると見事な次郎笈が。
西島方面への分岐を通過し、本格的な剣山の登り。 が、次郎笈への登りに比べたら楽すぎる。 すぐに剣山山頂に到着。
ここの山頂にも誰もいなかった。 もう時間が遅いからかな……
あまりゆっくりしている時間も無いので、見ノ越に下る。
最短ルートの刀掛の松経由で。 こちらはけっこう人が歩いた後があり、雪がしっかりと踏み固められている。 アイゼンも付けてない状態なので、けっこう滑るが、その滑る力を利用して降りて行く。
こちら側は積雪量がすごいなぁ。
刀掛の松を通過し、西島で少し休憩。
見ノ越へ向かう途中で、老夫婦が下山していたので、先に行かせてもらい、見ノ越登山口に到着。
さて、ここから車まで戻らなくては。 二重かずら橋の駐車場まで、国道439号線を8kmくらい歩かなくてはならない。 まぁ歩くしかないので……
10分ほど歩き、製薬会社の保養所辺りまで歩いてきた。 ずっと下り坂だし、少し走ってみようかな。 いつもジョギングするよりゆっくりのペースだけど、走ってみた。 雪で滑らないように気を付けて、ザックが振動で暴れるので紐を締めつけて押さえつけて、登山靴は硬くて足が痛くなりそうだけど、足にも我慢してもらって走る。 25分くらいは走れたかもしれない。 下り坂なのに息が上がる。
だいぶ距離を縮められたと思う。
明るいうちに二重かずら橋駐車場まで到着。
今回のコース、まぁ距離は長いのだけど、丸石までの登りがかなり辛かった。 雪も多くて楽しめた。 冬場にこのコースを歩くのも、恒例化してきてるけど、剣山まで歩いてしまうとは思っていなかった。 見ノ越からの帰りの事を考えたら、いつもためらってしまっていたけど、実際歩いてみたら、それほどの距離でもなかった気がする。 ずっと下り坂だし。
今年もガシガシ登って行きます。
本日のコースタイム
07:38 二重かずら橋駐車場
08:14~08:34 国体橋
10:13 稜線合流
10:15~10:39 丸石避難小屋
11:30~11:35 丸石山頂
11:52~11:55 スーパー林道分岐
12:06~12:40 休憩
13:10 トラヴァースルート分岐
13:40~13:46 次郎笈山頂
13:59 トラヴァースルート分岐
14:16 西島方面分岐
14:38 剣山山頂
14:54 刀掛の松
15:02~15:05 西島
15:32 見ノ越登山口
16:54 二重かずら橋駐車場
【徳島】二重かずら橋~丸石~次郎笈【縦走】
今日は久々の登山。 暖かくなってきたので、雪のシーズン最後になりそう。
本日登る山は次郎笈。 登山口は二重かずら橋より。 このルートは1年前に一度歩いている。
4時起床、4時20分出発。 国道32号で登山口を目指すが、大歩危サンクスあたりで、猛烈な眠気に襲われて目覚ましをセットして30分仮眠。 あっという間の30分だった…… まだメチャメチャ眠い……
かずら橋の横を通過し、国道439号線へ。 久保手前で、また猛烈な眠気に…… 再び目覚ましをセットして20分仮眠……
名頃駐車場に着いた時には結構遅くなってしまった。 ここから先は冬季通行止めのはずなので、車はここに止めて、登山口までの2.6kmは自転車で移動する。 といっても、登山口までずっと上り坂なので、ほとんど歩きだろう…… 自転車は帰りのため。 すごい楽ちんなはず。
登山の準備をして、自転車押しながら出発。 名頃ダムの脇を通過し、二重かずら橋に到着。
自転車はここの駐車場に止めておいて、登山に行こうか。
冬季休業中の二重かずら橋を渡って登山道へ。 久々だなぁ、このルート。
ここの登山口は次郎笈を目指すのとは別に、三嶺を目指すのに使ったことがある。 ので、ここを登りで歩くのは、今日で3回目。 最後に登ったのが4月なのだが、僅か11ヶ月で懐かしいと感じてしまう……
なだらかな道を国体橋に向かって歩いていく。 所々、10~20cmくらいの雪が積もっている程度。 途中でニホンカモシカに遭遇。 すぐに逃げられてしまったが…… やはりこの時期は遭遇率が高いなぁ。
しばらく歩き、国体橋に到着。 この近辺だと、平均的に雪が積もっている。 少し休憩して出発。 ここからがけっこうキツイ道。
左右にグネグネしながら登っていく。 道幅は狭く、斜面上に雪が積もっている。 シャーベット状の雪なので、踏むとそのまま滑る。 で、谷側にけっこう足が持っていかれるので、めちゃめちゃ歩きにくい。 アイゼン使えばマシになるかもしれないけど、この状況でアイゼン使うのもなぁ……
歩いていたら、2匹目のニホンカモシカに遭遇。 あまり姿が見えなかったが、写真には撮れた。
苦労しながら歩き、左右にワイディングする道が、前後にワイディングする道に変わった。
この辺りから道が不明瞭に。 まぁ右側には高ノ瀬、左側には丸石の北峰が見えているし、このまま上に登って行ったら稜線に合流するだろう。
思ったより傾斜がきつく、けっこう苦労しながら稜線到着。
この辺りになると、雪の量が凄い。 もうけっこう溶けてると思っていたのだが、積雪1mくらいある。
丸石避難小屋を覗いてから、丸石に向けて出発。 1歩ごとに脛くらいまで沈むので、ラッセルだ……
ここからは比較的平坦な道が続くのだけど、歩きにくいので思ったようにスピードが出せない。 丸石手前の登りは、けっこう急でしんどかった……
そして、丸石到着。 ここから見える次郎笈は素晴らしい。 とても雄大な山だ。 そして、とてもでかいし、とても遠く見える。 あそこまでたどり着けるだろうか…?
まずは、剣山スーパー林道の分岐点まで下り。 下りも雪が積もっているのだが、薄くて抜ける所もあり、なんどか頭蓋骨に刺激が走る。
スーパー林道分岐まで到着。 ここからは最後の登り。 そして、この登りが一番きつい。 標高差300mほど。 剣山方面へのトラヴァース分岐を越えてから400mくらいのはずなのだが、そこがさらに急傾斜。 頑張るか……
まずは、トラヴァース分岐まで。 と思ったのだが、雪が深く、なかなか思うように進めない。 たまらずストックを使うことに。 今回の山行で、登りに使うのは想定していなかった。
ストックを活用しながら登っていく。 が、息がメチャメチャ上がる。 足が重い。 つらい…… 後ろを振り返ると、丸石があんなに遠くに……
バテバテになりながらトラヴァース分岐まで到着。 トラヴァースルートは雪に覆われていて全く見えない。 地図にも「積雪期は危険」と書いてある。 雪崩がくるかな……
次郎笈直登のルートを進むが、ここからは更に傾斜がきつくなる。 恐ろしい雪庇も形成されているし、慎重に行かなくては……
大岩を回り込んだところで、すさまじい光景に出合った。 目の前には歩けそうな場所が無い。 で、雪が積もって急斜面。 左には積雪4mくらい。 これは、真っすぐは進めないから、左方向に進むしかないのだが…… 左にそのまま上がっていくのは無理だから、前に進みながら、左に重点的に進まないといけないのか。
雪はシャーベット状なので、それも恐ろしい。
まぁ、見た目ほどのものじゃなく、キックステップしたら、ちゃんと効いたのでそこは越えられたのだが…… ピッケルとかあったら、効くのかなぁ?
そして、山頂が近付いてきた。 もうちょっとなのだが…… なんか、雪が青く見える。 これはシャーベット状だからなのだろうか? 息は上がって、足は上がらなくなって、ようやく次郎笈山頂まで到着。
ここで、休憩でも、と思ったのだが、なんだか天候があやしくなってきた。 さっきまで快晴だったのに、剣山は雲に覆われて見えない。 南側にも黒い雲が出現。 風はあまりないが、長居しない方がよさそうだ……
少しだけ休憩して下ることに。 スーパー林道分岐辺りまで下りてから休憩しよう。
登りはメチャメチャ苦労した道なのだが、下りは楽ちん。 雪がクッションになるし、とても歩きやすい。 あっという間に、スーパー林道分岐まで下ってきた。 だいぶ疲れたので、ここでお茶を温めて飲む。 今日は気温が高いので寒くはないが、体が暖まるなぁ。
ここから丸石までは少しの登り。 遠くに鹿の群れが見える。
行きより雪は溶けている。 登山道のある筈の場所は水が流れている。 もう冬も終わりかぁ…… 今年の冬は結局、三嶺挑戦だけで終わってしまった気がする。
そんなことを考えながら歩いていたら、丸石まで到着。 登りは足がだるい。 ここからは、99%くらいが下りか平坦な道なので、気が楽だ。
樹林帯の中を歩き、丸石避難小屋まで到着。 思ったより疲労が蓄積してるので、小屋の中で休むことに。 うっかり横になると、眠ってしまいそう……
丸石避難小屋を出発してからは、ずっと下り。 あっという間に国体橋までやってきた。
この付近の雪はかなり溶けてしまっている。
そのまま二重かずら橋まで下山。
あとは、自転車に乗って名頃まで下るだけ。 前ブレーキが微妙に効きにくかったので、閉めておかなくては。
名頃駐車場には名物犬のシロかチビ、という名前の犬がいた。 残っていたおにぎりとパンを与えてしまったけど、よかったのだろうか?
今回の山行で、冬山登山は終わりそうです。
去年歩いたコースだから、余裕だろうとたかをくくっていたコース。
去年の何倍も疲れました。
肉眼では剣山に人影は無し。 次郎笈には剣山から歩いてきた足跡があったけど、いつのものかは不明。
本日のコースタイム
08:19 名頃駐車場
08:46 二重かずら橋
09:21~09:29 国体橋
10:48 丸石避難小屋
11:25~11:36 丸石山頂
11:53 スーパー林道分岐
12:38 トラヴァースルート分岐
13:06~13:16 次郎笈山頂
14:02~14:18 スーパー林道分岐
14:41 丸石山頂
15:08~15:18 丸石避難小屋
16:08 国体橋
16:37~16:39 二重かずら橋
16:49 名頃駐車場
【徳島】三嶺~剣山【縦走】
今日は昨年からの目標であった「三嶺~剣山」の日帰り縦走を行う。
先日、折りたたみ自転車を購入し、ようやく縦走できる環境が整った。
この縦走にはいくつかこだわりがある。
まず「剣山~三嶺」の縦走ではなく「三嶺~剣山」の縦走であるという点。
剣山起点の場合、標高1500m地点から、2000m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら1800m地点を目指し、800m地点に下る。
三嶺起点の場合、標高800m地点から1900m地点まで登り、アップダウンを繰り返しながら2000m地点を目指し、1500m地点に下る。
どうみても、辛いのは三嶺起点の場合。
また、車を置いてあるところまで戻ることも考えなくてはいけない。 三嶺に下った場合は、車までずっと登らなくてはならない。 この場合、自転車はかなり無力だ。
そして、三嶺起点でも、登山口がいくつかある。
一般的な縦走コースで使われるのが「名頃登山口」。 だが、個人的にこの登山口はあまり好きではないので、疲れるが内容が充実してる「いやしの温泉郷」から登るルートを選択。
地図上でのコースタイムは11時間45分。 しかし、このコースタイムは疲労や休憩時間を考慮していない。
実際にはその時間よりだいぶ延びるだろう……
それを日帰りで実行するので、相当早くから登らないといけないな。
というわけで、前日の22時半に家を出発。 本当は夕方に出たかったのだが、いろいろあってこの時間にしか出られなかった。
深夜1時前に見ノ越に到着。 折りたたみ自転車を組み立てて、運動靴と自転車用のライトを自転車とともに置いておく。 下山してきたら、この自転車で車を目指すのだ。
いやしの温泉郷登山口には深夜1時半くらいに到着。 とりあえず早く寝なくては…… 目覚ましを午前4時にセットし、狭いパジェロミニのトランクで就寝。
あっという間に目覚ましが鳴る。 眠い目をこすり、必死になって起きる。 外はまだ真っ暗。 そしてかなり寒い。
とりあえず朝食。 コンビニで買っておいた、レトルトの赤飯があるので、お湯を沸かして作る。
ご飯を食べ、コーンスープを飲み、登山の格好に着替え終わったのが5時くらい。 しかしまだ真っ暗だ… とてもこの暗闇では登ることができない。 計画では5時くらいに出発だったのだが、仕方ないな。 そして眠いので5時半くらいまで仮眠するか。 再び目覚ましをセットし30分ほど仮眠。 次に目が覚めたら、外は結構明るくなっていた。 これなら登れるな。
ゴソゴソといろいろしてたら、結局出発は5時50分になってしまった。
今日の山行は相当ハードになるので、気合いを入れていかなくては。
出だしは地元の人か、有志によって登山道の草が綺麗に刈られていた。 が、少し進むと草ぼうぼう。 胸辺りまで丈があるので、下半身はビショビショだ。 だが、山の中に入ったらこんなのは無かったはずなので、すこしだけの我慢。
少し進み、山の中の道に入る。 少し歩けばズボンも乾くだろう。 序盤はけっこう傾斜のきつい道が続いたと思う。 慎重に行かなくては…… しかし歩き始めて僅か10分ほど。 どうも右膝に違和感が…… 全然歩いていないのに、膝が痛くなる兆候が… なんでだ? 先週は登山に行ってないし、最近特に激しい運動をした覚えもない……
途中から痛くなるのは仕方ないが、こんな序盤で痛くなってもらっては困る…… もっと歩幅を狭くしてゆっくり歩かなくては。
モノレールと並行して歩く道に出て、急傾斜の道を歩き、モノレールのレールをくぐる。 そしてしばらく歩くと、旧造林小屋に到着。 コースタイムの区切り地点なので、ここで少し休もうか。
前回は1時間13分で到着したのだが、今回は1時間37分もかかっている。 地図のコースタイムは1時間40分なので、予定通りといえば予定通りなのだが、前回のタイムも計画の参考にしてるので、ここでも20分オーバーは影響が出そうだ。
前回、アイゼンを付けた個所を通過し、開けた樹林地帯へ。 ここから、ゴールとなる剣山が綺麗に見える。 そしてメチャメチャ遠い。 本当にあそこまで行けるのだろうか……?
開けた場所を通過し、少し進むと1791m地点。 ここで少し休憩するか。 ここからは三嶺小屋や、山頂が見える。 少し下って、登りなおしたら三嶺小屋だ。 もう少しだ!
そして、三嶺小屋に到着。 とりあえず、三嶺山頂で休憩するか。
すぐに三嶺山頂に到着。 ここでおにぎりを1つ食べて休憩。 ここまでも結構なコースなので、普通にピストンでも充実した感じがする。 が、ここがようやくスタート地点のような感じだ。 先はまだまだ長い。
最初の予定では、ここには9時くらいに到着する予定だった。 今の時刻は10時前。 だいぶ遅れてきてしまった。 ここから白髪避難小屋までが2時間。 白髪避難小屋から丸石避難小屋までが3時間。 丸石避難小屋から次郎笈までが2時間。 単純計算で、次郎笈に到着するのが17時… しかも疲労を考慮していないタイム。
最悪の場合は、丸石避難小屋から、二重かずら橋にエスケープするルートも考えてはある。 が、車まではとても歩いていきたい距離ではないので、何とかしないといけないが、とりあえず国道まで出たら安全というルート。
とりあえず白髪避難小屋まで頑張ろう。
三嶺から白髪避難小屋へ向けて、急な下りが始まった。 下りは間違いなく膝が痛くなるので、今回は秘密兵器を持ってきた。 冬山以外では使わないようにしていたストック。 この時期なのだが持ってきてしまった。 ストックがあれば、下りで足への負担はかなり減らすことができる。 使うのは下り限定で。 登りでは使わないようにしよう。
ストックの効果は絶大で、全く足に負担がかからずカヤハゲへのコルまで下りてきた。 カヤハゲへの登りもそれほど大したことはない。 カヤハゲで少し休憩し、白髪避難小屋を目指す。 コルについたらストックをしまい、山頂についたらストックを準備する。 この手順がけっこう面倒だけど、手に持ったまま歩くわけにはいかないので。 少しの手間を惜しむだけで、体にはダメージが…
白髪避難小屋への登りが始まった。 ここの登りはなかなか渋い。 けっこうな急斜面が続く。 まぁ、足場が草なので、歩きやすいのだが。
白髪山への分岐を通過し、白髪避難小屋に到着。 中で少し休もうかと思ったが、小屋は密閉されていたため微妙なにおいが充満。 そして薄暗いので、外で休憩することに。 が、あまり休憩している時間も無いので、すぐに歩きだす。
時刻は11時46分。 上に書いた大雑把なコースタイムよりは早いペースだが、ほんのわずかに早いだけ。 ここから先はアップダウンも少なくなるが、その分距離が長い。 頑張ろう。
1700m地点、1736m地点を通過。
石立山の分岐を通過し、高ノ瀬を目指す。 高ノ瀬直前で、前方からお遍路さんの格好をした人が歩いてくる。
すれ違いざまに話したのだが、なんと相手は外国人。 格好はお遍路さんだが、靴はきちんとした登山靴。 話をしてみたらオランダ人とのこと。 剣山から来て、大歩危駅を目指してると。 そして途中からはバスで移動するんだって。 水曜日には京都に行かないといけない。 という事を、相手のうまい日本語と、オレのへたくそな英語でやりとりして別れた。
高ノ瀬で少し休憩し、丸石を目指す。 丸石の二重かずら橋の分岐の時点での時刻は重要だな。
高ノ瀬からの下りの途中で、女性2名のパーティとすれ違った。 この時間にここにいて、三嶺方面に歩いて行くという事は、今日は白髪避難小屋泊まりか? それともその付近に野営か?
二重かずら橋への分岐を通過し、丸石避難小屋に着いたのが14時22分。 大雑把なコースタイムより40分短縮。 このペースなら間に合いそうだ。
足が非常にだるく、座って休憩をしたかったのだが、休んでいる時間は無い…… お腹も減っているので、丸石を目指す途中、歩きながらパンを食べることに。 緩やかな上り坂が続く地点なので、歩きながら食べるチャンスはここしかない。
丸石への道ではけっこう人とすれ違った。 単独の男性、10人程度の60歳前後のグループ。 二重かずら橋から登ってきたのだろうか? それとも三嶺を目指して、山泊まりだろうか?
しばらく歩き、丸石に到着。 ようやくここまでやってきた。 次郎笈はすぐ目の前に見える!!
が、ここからスーパー林道の分岐付近まで一気に下る。 そしてそこから次郎笈までは標高差300mの登り。 これはかなりつらいだろう…… 丸石でも休みたかったが、ここでも休んでいる時間は無い…… ストックをしまう都合があるので、スーパー林道分岐まで行ったら休もう……
膝が痛くならないように、ストックに体重を乗せて下っていく。 序盤で痛くなりかけた右膝だが、たまに痛む程度で、ほとんど問題は無い。 左は痛くなる気配は無い。 このまま行ければ大丈夫そうだ。
丸石からの下りは、気持ちのいい笹原なのだが、今は疲労で、そんなことを考えている余裕があまりなかった。
クタクタになりながら、スーパー林道分岐まで到着。 ここでようやくしゃがみこむ。 お茶を飲み、チョコをむさぼる。
不思議なことに、お腹はあまり空かない。 出発してからここまで、おにぎり1個半、パン1個、チョコ4粒程度、ビスケット3枚程度しか食べていないのだが…… お茶の残りは500mlくらい。 コーンスープや紅茶を飲もうと真水が2Lあるのだが、とてもそんな時間は無さそうだ。 ここから先はあまり飲みたくはないが、水場もあるので不要な水は捨てて荷物を軽くしよう。 水を1.5Lくらい捨てて荷物が1.5kg軽くなった。 次郎笈への登りが少し楽になるかな……
剣山へのトラヴァースルート分岐までが前半、そこから山頂までが後半か。
ここも結構な急な登りが続く。 クタクタで辛い…… トラヴァースルート分岐までやってきた。
ここから次郎笈の山頂までの標高差は100mちょっとなのだが、かなりの急傾斜だ。 正念場だな…… なんとか登り切り次郎笈山頂に到着。 時刻は16時20分。 残り体力もかなり少ない。 目指す山はあと1つ、剣山だけだ。 そして目の前には、その剣山が見える。
あとちょっと……
次郎笈を下り始める。 そういえば、何度も次郎笈に来ているが、いつも丸石方面に下るので、剣山方面に下るのは初めてだな。 そして、次郎笈方面から剣山山頂を目指すのは今日が初めてだ。
いつもは剣山から次郎笈を目指し、そのまま西島に向かうので。
次郎笈の下りで思ったより時間がかかった。 そして剣山への登り。 登りなのでストックはしまわないといけないのだが、体力的にもう限界。 ストックを使って登ることに。 足で登らないといけないのだが、腕で登っていたような気がする。 体力と気力が尽きる前に、なんとか剣山山頂に到着。 時刻は17時23分。 しかしここで終わりではない。 ここから見ノ越まで下りなくては。 まぁ暗くなっても下りられるようなルートだけど、最後の下り、頑張らなくては……
下りに使うルートは最短コースの、刀掛の松経由のルート。 このルートはけっこう階段が多いので膝だけはカバーしなくては。 剣山への登りで、ストックを使って登ってしまったので、膝にダメージを受けたかも。
この時間、誰もいない登山道を西島に向かって歩く。 丸石手前から誰にも会っていないな。 次郎笈でも時間が遅かったため誰もいない。 剣山山頂では、別の遊歩道にヒュッテ泊まりの様子の親子がいた。 ヒュッテ脇を歩いた時は、なかから笑い声が聞こえてきた。 孤独だ……
いつも一人で登っているので孤独は慣れているし、好きなのだが、疲労と孤独と、闇が重なるとなんとも言えない気分になってきた。
18時、西島到着。 当然だけどリフトの営業時間は終了している。 次郎笈山頂にいる時、「16時45分で終了です」という放送が聞こえてきていた。
まぁリフトが営業していても絶対に乗らないが。
三連休なので、西島の野営場には誰かいると思ったが、テントが1つも見当たらない…… 野営場を越えたら樹林地帯に入るので、一気に暗くなってきた。 とりあえず、まだヘッドランプ使わずに歩ける明るさだな。 しかしこの時間、暗くなるのは非常に早い。 リフトの下をくぐる部分で、もう何も見えなくなりそうなのでヘッドランプを準備。 ここまで来たら、もうすぐだ。
真っ暗な中ライトを頼りに歩いていて怖いことがあった。 それは鹿。 ガサガサと音がして、突然目の前に現れる。 昼までも少しビクッとするのだが、夜はそれが怖い。
まぁ鹿は襲ってはこないだろうが。
途中、草を食べてる鹿に遭遇したし…
そして、18時41分。 ついに下山した。 深夜に自転車を置きに来た見ノ越の駐車場に向かう。 自転車の場所に戻ったら疲労で座り込んでしまった。 座りながら登山靴から運動靴に履き替え、長袖を上からはおり、登山靴をザックの中にしまう。 さて、ここからいやしの温泉郷登山口まで、自転車で移動だ。 この自転車の移動は、真っ暗になる前に済ませておきたかった……
自転車のライト+ヘッドランプで、真っ暗な国道439号線を進む。 車で通った時計測しておいたが、いやしの温泉郷登山口までは15km。 最初の13kmが下り。 最後の2kmが登り。 深夜の車走行で30分ほどかかった。 自転車でもほぼ下りなので、同じくらいの時間でいけるだろうか? とりあえず、車にひかれないように、走行中に転倒しないように、鹿にやられないように、気をつけなくては。
こんな真っ暗のなか、18時58分、出発。 下り坂なので、快適に走行できる。 折りたたみ自転車で多少不安定なので、スピードはあまり出さないように気をつけて…… しかし高校卒業してから、自転車なんてまともに乗っていなかったので、めちゃめちゃ久しぶりだ。 先週4日ほど、折りたたみ自転車の乗り心地を確かめるために1日8kmくらい走っていたが。
リュック背負ったまま走ってるので、背中が重いが楽しい。 途中、対向車とすれ違ったが、車の人は、こんな真っ暗な中自転車で走ってる姿をみて、何を思ったのだろうか……
19時18分、名頃通過。 19時30分、いやしの温泉郷分岐までやってきた。 33分で13km、車とあまりペースは変わらないな。
そして地獄の2kmの上り坂。 最初は下り坂でつけた勢い+立ちこぎでなんとか走ったが、息が切れそれ以上こげなくなった。 自転車を押しながら歩き、緩やかな個所を見つけては乗って進む。 車で走った感じと、実際自転車で走った感じは多少違く、自転車でもそんなに押すことなく走行することができた。
19時40分、ようやく車まで到着。
癒しの温泉郷登山口から、見ノ越まで、行程時間は12時間51分。 そのうち休憩が56分。 意識して休憩時間を短くしたが、1時間以下だったとは。 それにしてもよく歩けたなぁと感心。 膝は痛くないが足は非常に痛い。 リュックとストックのせいで、肩も痛い。 素手でストックを使っていたので、てのひらも痛い。
だけど、去年から目標に立てていたコースを走破できてとても満足。 たぶんこのコースを日帰りで挑戦することは、もう無いだろう…… もしまた、同じコースを歩くとしたら、山の中で1泊したい。
家を出てからちょうど24時間後の、22時30分くらいに帰宅。
本日のコースタイム
05:50 いやしの温泉郷登山口
07:27~07:33 旧造林小屋
09:03~09:11 1791m地点
09:32 三嶺小屋
09:45~09:55 三嶺山頂
10:46~10:51 東熊山山頂
11:02 韮生越
11:30 白髪山方面分岐
11:40~11:46 白髪避難小屋
12:09 1700m地点
12:36~12:40 1736m地点
13:10 石立山分岐
13:35~13:38 高ノ瀬
14:22 丸石避難小屋
14:51 丸石
15:15~15:22 スーパー林道分岐
15:59 トラヴァースルート分岐
16:20~16:24 次郎笈山頂
16:45 トラヴァースルート分岐
16:58 西島方面分岐
17:23 剣山山頂
17:48 刀掛の松
18:00~18:03 西島
18:41 見ノ越
ここから自転車でのコースタイム
18:58 見ノ越
19:18 名頃
19:30 いやしの温泉郷分岐
19:40 いやしの温泉郷登山口
【徳島】奥祖谷二重かずら橋~丸石~次郎笈
今日は登山、4時45分起床、5時出発。
今日は次郎笈を登りに行く。 ただ、見ノ越から剣山経由ではなく、「奥祖谷二重かずら橋」というところから登山道に入り、丸石を越え、次郎笈を目指す。
なぜそんなところから? 理由は2つ。
・見ノ越まで車でたどり着けるか不安
先月来た時はかなりの積雪で、スキー場を過ぎたあたりでタイヤが轍から落ちて、まったく動けなくなってしまった。
運転技術が低いと言えばそれまでだが、そういうトラブルは避けたい。
・人のあまり歩いていないところでラッセル技術を磨きたい
上の通り。 ラッセル技術を身につけるには数をこなすしかないと思う。 人の歩いている山はトレースがあるので、無い山を目指したい。
という理由でこのルートになりました。
裏道で、財田付近で国道32号線に合流。 そのまま徳島県に入り、大歩危へ。 徳島県道45号線~35号線と走り、国道439号線へ。
徳島県の道路情報で、名頃~見ノ越は冬季通行止めという情報があったので、二重かずら橋を目指すなら、このコースしかたどり着くことはできない。
どれくらい道路に雪があるかな、と心配したが、国道439号線までは全く積雪はなかった。 439号線はところどころ積雪があったが、まったく問題ない程度。
名頃まで行ったが「冬季通行止め」の標識がなかったため、名頃ダムまで車で行った。 ここには看板があったので、こっから先は車で入ったらいけないだろうな、一応。
広い部分の路肩に駐車。 さて、登山開始。
まずは二重かずら橋まで車道歩き。 名頃~かずら橋まで約2.6kmだったので、ダムからだったら1.8km程度か。 25分ほどで到着。 当然誰もいない。
シーズン中なら橋を渡るのに500円かかるのだが、料金を徴収する人がいないためそのまま入らせてもらった。
「二重かずら橋」の名の通り、橋が2つあるのだが、橋を見に来たわけではないので、そのまま素通り。
さて、ここから登山道だ。 誰も歩いていないし、携帯も圏外なので気をつけていかなくては。 この付近は積雪もわずかで、沢沿いの道をゆっくり登っていく。 途中2mほどの巨大つららがあった。 落ちてきたら、マンガみたいに突き刺さりそうだ。 先端は鋭いし、かなりの重さがあるだろう。
だんだん雪が深くなっていく。 とても気持ちがいい~ しばらく歩くと「国体橋」に到着。 積雪15cmくらい。
ここからがこのルートでつらいところ。 グネグネと歩きながら一気に標高を上げていく。 地面には鹿の足跡しか残されていない。 鹿も登山をするのだろうか。 綺麗に登山道を歩いた跡がずっと続いている。
かなり汗だくになりながら、ようやく稜線まで出てきた。 西へ進めば「三嶺」、東へ進めば「剣山」だ。
100mほどのところに丸石避難小屋があるので、そこで休憩することに。 ここまでアイゼンつけないで歩いてきたのだが、ここから先は必要だろう、きっと。 装着して何か食べてから行こうっと。
しかし、小屋の中に入ろうとしたが、ドアが開かない。 鍵がかかってるのか? 避難小屋なのに? それとも凍りついてるだけか? サッシの雪を払ったが全く開きそうにない。 ダメだ…… 稜線はかなりの強風で一気に冷めてしまった。 とても寒い…… 小屋の裏側が風を避けられたので、そこでアイゼン装着。 ストックも準備する。 で、パンとおにぎりを頬張る。 国道の時点でけっこう風があったので、稜線はかなり寒いとは予想していたけれど…… ここからけっこう長い距離、稜線歩きをするのでかなり寒そうだ… 気温だけ見たらマイナス6度なのでそれほどでもないが…風が…
ここからの道は景色が一気にかわった。 綺麗な樹氷の道を歩く、強風の中… 雪もけっこう深くなってきたけれど、下の方が固まってしまっているので、潜っても足首くらいまでしか潜らない。 これじゃ全然ラッセルする個所もなさそうだ…
しばらく歩き、景色が開ける場所までやってきた。 通過地点の丸石は目前だ!
丸石まで軽い登りがあり、丸石山頂。
寒いためそのまま素通り。 本当はここから剣山や次郎笈が綺麗に見えるはずなのに、吹雪いていて全く見えない。
丸石登山口分岐までけっこう下る。 そして、次郎笈への登りが始まった。 標高差300mほどか?
こちらの上りはけっこう積雪があり楽しめた。 小さな雪庇も出現。
けっこう登るが、次郎笈の山頂は全く見えない… 景色が見えないのが非常に残念だな…
かろうじて剣山方面へのトラヴァースルートは見えた。
で、ようやく次郎笈山頂に到着。 景色は全く見えず。 気温はマイナス9度。
山頂は風を凌げる場所が全くないため、すぐに下山。
トラヴァースルート分岐のちょっと上に大きな岩があり、その岩陰で風が凌げることを、登ってくるときに発見したので、そこで休憩しようか。
ここでお湯を沸かし、温かいコーンポタージュと紅茶で体を温める。 おにぎりとクッキーを食べてエネルギーも補給。
帰り道も全く景色は見えず… たまに見えて素晴らしかった景色でもこの程度。
帰りは楽チンであっという間に二重かずら橋に戻ってきた。
人が少ないことは想定していたが、次郎笈山頂で、誰にも会わないことは想定していなかった。 冬でもけっこう人気のある山なので、誰かには遭遇するかと思ったが……
しかし今日は雪がすごかったなぁ。 積雪ではなく、天候の方の雪。 フェイスマスクが欲しいと思った。
ラッセルトレーニングにもならなかったし、2月でこの積雪量。 少ないなぁ。
本日のコースタイム
08:00 名頃ダム
08:25 二重かずら橋
08:56~09:05 国体橋
10:10~10:26 丸石避難小屋
11:00 丸石山頂
11:17 丸石登山口分岐
12:19~12:25 次郎笈山頂
12:35~13:02 岩陰で休憩
13:29 丸石登山口分岐
13:50 丸石山頂
14:20~14:26 丸石避難小屋
15:10~15:15 国体橋
15:39 二重かずら橋
16:05 名頃ダム