月間220km

晴れ朝は、食事を食べながら低周波治療器を30分くらい足にあてていた。 足の裏や太ももが多少痛いので、少しでも筋肉を動かして血流の流れをよくするために。

夜はジョギングへ。 一昨日マラソンを走っているので、今日は休んでもいいのだが、半ば無理やり走りに行くことにした。 今日は10月最終日、今日走った分まで、月間走行距離に加算できる。
今月は思ったより走っており、今日走れば、月間走行距離の最高記録を更新できるのだ。 足は思ったよりはダメージは受けていなかった。
5.39, 5.37, 5.37, 5.37, 5.35, 5.40, 5.40, 5.27と、7.3kmを41分12秒で、キロ5分37秒ペースだった。

そして、10月の走行距離は220kmに達した。 過去最高記録。 今までの過去最高は2019年4月の212kmだった。 これはマラソン自己ベスト出した直後の絶好調の時の記録。
最後に月間200km超えたのが2019年12月。 4年ぶりに月間200km、4年半ぶりに月間最高距離更新。 これは、マラソンの自己ベストを更新できたことと、大きく関連があるのだろう。
このデータを見ると、3時間15分前後の記録を出すには、月間200kmは必要ということなのだなぁ。 今後サブ3を目指していくとしたら、やはり月間300kmは必要になるのだろう……

石川県の高松駅

晴れ朝7時20分に起床。 荷物の準備をして、8時15分くらいにホテルをチェックアウト。 今日は観光をして、15時19分のサンダーバードで京都に戻るので、7時間くらい時間がある。 駅のコインロッカーに荷物を預け、小さなカバン1つで観光に向かう。
レンタルサイクル「まちのり」を借りようと思って、駅や近辺のサイクルポートを調べるが、バッテリー残量が無い自転車ばかりしか置いてない。 1分毎くらいにレンタルサイクルの情報が更新されるので、バッテリーが60%くらい残っている自転車が出現したタイミングで予約をした。 予約してから15分以内に自転車までたどり着いて手続きをしないと、予約が無効になる。

無事自転車を借りられて、まずは朝ごはんを食べる店を探さないと。 今日は日本海を見たいので、まずは日本海に向かって自転車を漕いで行く。 「日本海に向かって」って書くと壮大なイメージがあるけれど、金沢駅から日本海までは8kmくらいだから、それほど遠い距離でもない。
喫茶店を探しながら自転車を漕いでいたら発見した「コーヒーハウストリゴ」という店でモーニング。 写真には載ってないが、これの他にサラダと目玉焼きが付いてきた。
コーヒーハウストリゴ モーニング

食べ終わってから自転車漕ぎ続け、「内灘海岸」という場所を目指す。 途中で道をそれて、「内灘駅」に向かう。 「まちのり」を借りた時点で、バッテリー残量は60%、内灘駅に到着した時点で、残り35%だった。
駅で写真を撮ったりトイレに行ったりしていたら、目の前に「内灘観光案内所」があるのに気づいた。 窓に「レンタルサイクル」と書いてあったので入ってみた。 入ってから気づいたのだが営業時間が10時からだった、今はまだ9時53分。 だけどスタッフが対応してくれた。
電動レンタルサイクルは3時間500円、3時間を超えた場合は、3時間毎に500円追加されていく感じ。 ここまで乗ってきた「まちのり」はバッテリー残量が少ないので、ここで内灘観光協会のレンタルサイクルに乗り換えよう。 ここには「まちのり」の返却ポートが無いので、借りっぱなしの状態で駅の駐輪場に止めておき、またここに戻ってきた時に「まちのり」で金沢駅まで戻ることになる。 借りてる間の料金はかかり続けるけど仕方がない。
内灘駅 内灘観光協会のレンタルサイクル

日本海の「内灘海岸」を調べている時に気になっていることがあった。 それは石川県に「高松駅」というのがあること。 電車の経路案内で調べる時に「高松駅(石川)」と選択肢で出てくるので、高松駅の存在自体は知っていた。 そして内灘からそれほど遠くない距離にあることもわかっている。 せっかくなので石川県の「高松駅」を見てみたいなと思った。
観光協会の人に「高松駅まで自転車でどれくらいですか?」と聞いたら、「車では行くけど、自転車で行ったことないのでわからない。 そもそもそういうお問合せも初めて受けた」と言っていた。 「高松駅に何かあるんですか?」と聞かれたので、「自分が香川県から来ていること、香川県にも高松駅があり、同名の駅なので見てみたいこと」を伝えた。 観光マップをもらい、内灘からサイクリングロードがあるので、それを走っていけば高松駅方面に行けることを教えてもらった。 だが、走ったこと無いのでサイクリングロードでどこまで行けるのかわからないとのこと。 「調べましょうか?」と提案されたが、自分でスマホで調べられるので「自分で調べます」と言った。 自分で調べたほうが付加情報が得られることもあるので、その方がいいだろう。

自転車を乗り換えて、まずは内灘海岸に向かう。 まちのりは20インチだけど、内灘観光協会のレンタルサイクルは26インチくらいなので、タイヤが大きくて漕ぐ楽さが全然違う、やっぱり大きい自転車は素晴らしいなぁ。

内灘海岸まではすぐに到着。 砂浜に車の乗り入れができるようで、何台も止まっていた。 自分も自転車で行こうと思ったが、砂浜に入ってすぐ、タイヤが砂にとられて全く進めず断念した。 海沿いまでは歩いていこう。 砂浜ではゴルフを練習してる人がいたり、サーフィンをやっている人もいた。 砂浜は綺麗だけど、日本海は荒々しかった。
内灘海岸 内灘海岸 内灘海岸

同じ海岸に「米軍射撃指揮所」というのがあったので見ていく。 これは戦後にアメリカに接収された土地に作られたもので、この海岸などは4年間アメリカに占領されていたらしい。
米軍射撃指揮所

さて、これから高松駅に向かってサイクリングロードを走っていこうか。 GoogleMapによると、高松駅まではここから20kmくらい。 電動自転車なので、20kmはそれほど大変ではないだろう。 サイクリングロードは高速道路の真横を通れて、非常に快適で気持ちがよかった。 途中から海沿いを走るコースに変わったり。 そして驚いたのが、このサイクリングロードの距離。 「いしかわ里海めぐりルート」というコースで、なんと373.3kmもあるようだ。 石川県はサイクリングコースが充実しているようだ。
サイクリングロード

そして1時間20分ほどで高松駅に到着。 特に何もない駅だったが、同名の駅に来れたのは嬉しく思う。 「高松~高松」という切符とか買えたら面白いな。
高松駅 高松駅

時刻は11時半、この近辺でお昼ごはんを食べてから内灘に戻ろう。 スマホで近辺のレストランを探したら、1kmくらい離れた場所にある「りょう門」という寿司屋を見つけた。 昨夜寿司食べたけど、せっかくなのでそこに行ってみよう。 行ってみて大正解、結構な人気店のようで、自分が入ってからすぐに待ち行列が出来るほどだった。 3,200円もする「りょう門上ランチ」を食べてお腹いっぱい。
りょう門 りょう門上ランチ

お腹もいっぱいになり、内灘に戻る。 今は12時20分、帰りのサンダーバードが15時19分。 お土産などを買いたいので、14時半には金沢駅まで戻っておきたい。 ここから内灘まで1時間ちょい、けっこう時間がギリギリになってしまった。 電動サイクルは来る途中にバッテリー残量が50%を切ってしまったので、一番楽なモードじゃなく、オートマチックモードに変更してある。 なので、来た時よりは漕がないといけない。
だけど、直接帰るのももったいないので、途中でサイクリングロードからそれて、風力発電のある「内灘町総合公園」にやってきた。 「恋人の聖地」という場所があり、ここから素晴らしい景色を見ることができた。
風力発電 恋人の聖地から

この風車の景色、家に帰ってから判明したのだが、19年前に原付で日本一周しているとき立ち寄った石川県で、遠くから見ていた、日記に写真が残っていた。

13時半くらいに内灘駅まで戻ってきて、レンタルサイクルを返却。 「まちのり」に乗り換えて金沢駅を目指し、14時20分くらいに到着した。
すごい面白くないことを言ってしまうと、金沢~高松は電車で1本、僅か35分、480円で行くことが出来てしまう。 ただ、それだと旅の醍醐味が全くないし、時間をかけて苦労してでもサイクリングロードを走ってよかったなと思っている。

金沢駅でお土産を購入し、自宅に宅配便で送り、これで金沢滞在が終わりとなる。

15時19分のサンダーバードに乗り、2時間の電車の旅。 予めご当地ビールを購入しておいたので電車の中で楽しむ。 何かの記事で見たのだが、北陸新幹線が金沢~敦賀まで延伸されるのに伴い、サンダーバードは大阪~敦賀までしか走らなくなるよう。 なので、金沢でサンダーバードが見られるの、来春までの数ヶ月だけのようだ。 それに伴い、来年も金沢マラソンに出るとしたら、京都~敦賀、敦賀~金沢と、電車を乗り換えないといけなくなってしまうので不便になるな。 逆に東京~敦賀に行く人は、東京~金沢、金沢~敦賀、だったのが、乗換無しで一本で行けるようになるみたいだが。
サンダーバード ご当地ビール

17時40分に京都駅に到着。 帰りの高速バスは18時50分なので、あと1時間しか時間がない。
夕飯も食べないといけないので、京都タワーに行こうと思っていたが時間がなく、京都タワー1Fのお土産物屋でお菓子を購入するだけになった。
一旦京都駅に戻り、地下のレストラン街の「田ごと」という店で「にしん蕎麦」を食べるが、1,400円もした。 京都の物価は高い。
にしん蕎麦

最後に、金曜日は行けなかった「空中経路」という場所を歩く。
空中経路 京都タワー

帰りの高速バスは、15人くらい乗っていた。 22時20分に栗林公園前に到着。 栗林公園駅~空港通り駅まで琴電にのり、23時過ぎに帰宅。

3泊4日の金沢マラソン遠征は楽しかった。 お土産にお金を使いすぎて、お土産だけで3万円近く、宅配便で5,600円くらいかかっている……

次は来月の福知山マラソン。

金沢マラソン2023

晴れ朝5時起床。 今日は金沢マラソン2023の日。 初めての金沢マラソン、2023-2024シーズンの初戦、どうなるか全く分からなく、期待どころか不安の方が大きいマラソンがいよいよ始まる。 朝はシャワーを浴びて体を暖めて眠気を覚ます。
朝ごはんは昨夜コンビニで購入しておいた、紅鮭のおにぎり、バウムクーヘン、三色団子を2本食べる。 もう1本の団子と食べようと買っておいたメロンパンはお腹いっぱいで食べられなかった。 事前の補給が少ない感じがして、足りるかなぁ?と思ったが、これ以上食べられないので、どうしようもない。 inゼリーは1本あるので、スタート会場まで持っていき、レースを走る前に飲もう。

今回の服装は、丸亀ハーフ2023のオレンジのTシャツ、ニューバランスの短パン、スポーツデポの5本指ソックス、ハイパースピード3、ナイキのキャップ。 携行品は無し。 乳首と右足の小指には擦れ防止の絆創膏。
靴は1週間前まで悩みに悩んでいたけれど、最後の12km走でとても走りやすかったので、ハイパースピード3に決めた。

昨夜は強い雨が降っていたが、今の時点で雨は降っていない。 昨日の時点での天気予報では、「午前11時までは雨」となっていたが、晴れ男・晴れ女がいるのだろうか、雨の心配はなさそうでよかった。

金沢マラソンのスタート地点は金沢市役所前。 金沢21世紀美術館とか、石川県政記念しいのき迎賓館とかがある広場となる。 金沢駅からだと、歩いて25分くらい? 昨日の受付時に、100円でシャトルバスのチケットが販売されていたので6時半~7時出発の便のチケットを購入しておいた。 バスは6時~6時半、7時~7時半発もあった。 そもそも受付時点で全然予習をしていなくて、スタート地点がどこなのかすら把握していなかった。 近くにいたスタッフに聞いたら「歩きだと20分じゃ行けない」と言っていたので、100円だし買うことにした。 時間帯は販売スタッフに「一番売れてる時間帯はどれですか?」と聞いて、一番人気の時間帯を購入した。 結果的に買っておいて大正解だった。 スタート地点まではそこそこ距離があった。 今は雨は降っていないが、当初は雨の予報だったので、雨の中この距離歩くだけで、靴がビショビショになってしまっていただろう。

スタート会場には6時50分くらいに到着してしまった。 荷物預けが8時まで、スタート整列が8時20分までなので、かなり時間がある。 スタート会場は芝生広場で、先程まで降っていた雨の為、地面はビショビショ。 座る場所もないし、立ってウロウロするしかないな。 時間がかなりあるので、まだ全然トイレに行きたくないけれど、トイレの個室に行く。 誰も並んで居なかった。 10分ほどして出てくると、トイレは10人以上並んでいてビックリした。 ただ、このトイレ行列がちょっと不便で、個室が5個くらい並んでいて、それぞれの個室に1列で並ぶ方式になっている。 なので、自分の並んでいる列の人が早く出ればすぐに順番が回ってくるが、全然出てこない場合、5人しか並んでないのに30分くらい待ったりすることもあるだろう。 他のマラソン大会だと、1列に並ばせ、空いた個室から順に案内するようになっているので、列による運というのが無いのだが、そこは改善してほしい。 一方小便専用の方は、そのような方式だったのでスイスイと流れていた。
スタート会場

時間を潰している間にinゼリーを飲む。 そして、トイレ小に並ぶ。 ここから、トイレ小の周回が始まる。 いつもマラソン大会では走っている途中ならまだマシだが、スタート整列時にトイレに行きたくなったりする。 何度もトイレに行っているのに、なぜかトイレに行きたくなる。 一因としていつもコーヒー飲んでいるので、カフェインによる利尿作用があるかもしれないと思い、昨日の朝ごはんの喫茶店を最後に、カフェインは摂取していない。 それと時間の許す限り、何度でもトイレに行こうと思っている。

1回トイレに行って、7時50分くらいに荷物を預ける。 天気は大丈夫そうだけど、一応持ってきている45Lのビニール袋と、軍手を防寒として装着しておく。 それからもう一度トイレに行く。 つい5分前に行ったばかりなのに、不思議なことに出る。 トイレが終わってから、再び列の最後尾に並ぶ。 本当にトイレ周回をしている。 トイレとトイレの間隔が3~5分くらいなのだが、それでも毎回出る。 水分をそんなに摂っているわけでもないのに…… 緊張しているつもりはないが、緊張と冷えから来たりするのだろうか? そんなで、整列締切直前の8時15分くらいまでに、合計で6回くらいトイレに行ったと思う。
ここまで入念にトイレに行ったのに、レース中トイレに行きたくなったら仕方がない……

今回のスタートはDブロック。 ABCブロックがあるので、4番目のブロックだけど全然遅いほうじゃない。 申告タイムは、3時間14分59秒。 ABブロックは優勝争いするような選手たち、Cブロックは3時間切るような人たちだろう。 荷物預けも一番先頭の1号車だったので。
申告タイム自体は3時間15分を切るタイムで出しているが、目標は3時間半を切ること。 シーズン初戦なので、3時間40分切れればいいかなと思っていたが、この2週間の練習が非常に調子が良かったので、3時間半を目標とした。 なので、Dブロックでも前の方に行かず後ろの方、Eブロックとの境目辺りでも良いので、時間ギリギリまでトイレに行くことができた。 グロスタイムはロスするけれど、グロスの記録にはこだわってないので。

スタートセレモニーがあり、スタートの時間となる。 スタート前にゴミ回収のスタッフが来たので、着用していた防寒用のビニール袋は捨てた、軍手はしばらくしたら捨てよう。
スタートの号砲で列がゆっくりと動き出し、スタート地点を超えた所で時計を押した。 今シーズン初戦の金沢マラソンが始まった。

事前に詰め込んだコース情報では、出だしがいきなり下り、下りきってから9kmまでは軽いアップダウンがあり、9~11kmが上り。 11~25kmくらいまでが下り勾配。 そこからラストまでは平坦、というような感じだった。

最初の1kmが4.48。 サブ3.5を狙うならキロ5分ジャストでいいので、ちょうどいい感じのペースだな、しばらくこの流れに乗っていこうと考えて走っていた。
そしたら2kmに到達しない間に、後ろから3時間15分のペースランナーが追いついてきた。 このペースランナーはEブロックの先頭に陣取っていた。 3時間15分は自己ベストだし、無理だなぁと思ってそのまま抜かされていったのだが、思っていたよりペーサーが速くない。 これだったらついていけるんじゃないの?と思ってしまい、一番後ろのペーサーから5mくらいのところを走ってついていくことにした。

金沢駅前で折り返して3kmくらい。 ここまで4.33, 4.32と、想定よりキロ30秒速いペースで走ってしまっているが、このまま走っていこう。 ただ気をつけないといけないのは、まだ3kmということ。 始まったばかりなので疲れてないのは当然で、この無理が後半になって響いてくることは、3月のとくしまマラソンで味わっている。

繁華街の香林坊を過ぎて5km。 この辺りから、沿道に少年野球チームが目立つようになってきた。 今まで何とも思わなかったが、今は野球に関わっているので、少年野球チームの応援が嬉しいし、出来るだけハイタッチしてあげたくなる。 まだ序盤で余裕があるので、見つけたらハイタッチして元気をもらいながら走っていく。

そのままペーサーの背中を見ながらひたすらと走って9km地点を迎える。 ここから2kmくらい上り坂。 ペーサーが前後に別れてて、前に4人、後ろに1人。 前後の間隔は20mくらい。 自分は後ろのペーサーの少し後ろにいるので、後ろのペーサーより少し前に出るようにした。 頑張って上り坂を上って走っていく。 11kmで上りが終わり、ここからしばらく下り勾配となる。 ここからの14kmで60m下るので、1kmで4m程度しか下らないのだが。

普段ペーサーにつかないで走っているので、集団の中は意外に走りにくい。 特に給水。 給水で極端にスピード落ちる人もいるし、給水取っても左側からどかない人もいるし、手を上げながら右側から無理やり突っ込んでくる人もいるし。 一度右前の人が急に入ってきて、その人のかかとを踏んでしまった。 その場合、転倒する危険があるのは前の人だけど、もし転倒してしまったら後味が悪い。 給水は気をつけないといけないなぁ。

そのまま流れに乗って気持ちよく走っていく。 キロ4分30秒を切るくらいのペースで。 普段の練習だと、このペースは呼吸が少し苦しくなるのだが、今日はレース本番なのでアドレナリンの影響か、呼吸は全く苦しくない。

17kmくらいから狭い地区に入る。 ペーサーが「この先狭くなってます、気をつけてください」と大声で叫びながら走っていく。 路上のスタッフも「この先クランクあり」という看板を持って立っている。 
狭い地区を通過して、スタート直後に走った兼六園下に再び戻ってくる。 そこから橋を越え、金沢中心部から市街地へと向かって走っていく。

19.6kmに給水があったのだが、この給水ポイントの前で、3時間15分のペーサーを全員抜かして、ペーサーの前に出る。 やっぱり集団の中は給水が取りにくいので、給水は単独で行きたい。 テーブルの配置が、アクエリ、水、給食、お茶、水、というような感じなので、一番混雑する手前の部分でしかスポーツドリンクが取れない。 お茶はカフェインの関係で取りたくないので、水だけだと栄養素的にきついだろう。
なので、スポーツドリンクを確実に取るために、このような判断をした。 そして、ここまで走ってきて、少々お腹が空いてきた感じがした。 まだ給食は取っていないが、このポイントでほうじ茶饅頭を1つ取る。 これが思ったより大きくて、美味しかったのだが、あんこが口の中に残るので水で流し込んでしまった。

給水も無事に終えたし、また集団の中で走ろうかな?と思って後ろを振り返るが、ペーサーがなかなか迫ってこない。 そのうち追いつかれるだろうから、そうしたらまた集団の中で走ろうと思って、先を目指して走っていく。
中間地点の通過が1時間35分35秒。 想定はサブ3.5なので、かなり速い。 だけど、まだまだこのペースで走れそうなので、どこまで粘れるかが勝負だな。
いつペーサーに抜かされるのだろうかと思いながら走っているのだが、すぐ後ろにはいるのだが、なかなか吸収されない。 22kmのエイドで塩タブレットを3つ取り、1つ食べて2つはポケットに。 そのまま25km地点までやってきた。 19~25kmまではキロ4分33秒くらいで走ってこれた。
だが、ここから一気にきつくなった。 コースが、「金沢外環状道路」という綺麗な新しい道路になる。 いきなり体が動かなくなって、25~26kmが4.37、26~27kmが4.45と一気に10秒以上ペースが落ちる。
「もはやここまで」と正直思った。 まだ15kmも残っているが、どうやって走ろうか、ここからキロ5ペースなら走れそうだけど、一気にペース落として走ろうか、とも考えてしまった。
27~28kmも4.45かかり、28.3kmくらい、環状線での2回目の折返しを過ぎたあたりで、3時間15分の集団に吸収された。 自分の両脇からペーサーが前に出たので、必然とペーサーの真後ろに位置することになる。 このまま頑張ってペーサーについていったら、なんとかついていくことができた。 なるべく苦しむ時間を減らしたいので、粘れるだけペーサーの後ろで粘ろう。

そこからは思っていたよりも粘れて、32kmくらいまではペーサーの後ろで走ることができた。 だが、32kmくらいから再び苦しくなってきて、ペーサーについていけなくなる。 32.7kmのエイドでは金沢マラソン名物のゴーゴーカレーを配っているエイドがあったのだが、とてもカレーなど食べる気になれず、ドリンクだけしか取らなかった。

ここからが正念場だった。 もうペーサーに追いつけないのは今までも経験的にも現在の体的にもわかっていた。 まだ32km地点、ゴールまであと10kmもある。 とくしまマラソンでもこのあたりで苦しくなってペースが落ち、36kmで力尽きた。 また同じようになるのだろうか……

34kmくらいから「けん玉ランナーだ!」という声が聞こえるようになってきた。 自分がお気に入り登録している数少ないYoutubeチャンネルで「けん玉ランナー」という人がいる。 この人は、金沢マラソンには出ないと言っていたので、別人だということはわかるのだが、後ろを振り返るわけにもいかない。

再び金沢駅前、今度は反対側にやってきた。 ここでけん玉ランナーに抜かされた。 けん玉ランナーとは、中国のような帽子をかぶって、けん玉で「もしかめ」をやりながら走っているランナーだった。 普通にやりながら、キロ4分30秒くらいのペースで走っている、すごすぎ。 ペーサーにも、けん玉ランナーにもついていけず、金沢駅前を右折して35km地点。 あと7kmだ…… この時点で時計を見たら、2時間40分30秒くらいだったと思う。 3時間15分切るには、残り7.195kmで、35分も無い。 キロ5で7km走ったら、それだけで35分超えるので、10秒短縮してキロ4分50秒、それで70秒稼げるが、195mの含んでないので、195mで2分弱かかるので、もう5秒くらい上げなくてはならない、なのでキロ4分45秒は死守しなくてはいけない、とかろうじて計算することができた。

ペーサーにはおいていかれたけれど、32~35kmまでは、4.35, 4.43, 4.37, 4.31と、極端に落ちているわけではない。 このままのペースが維持できれば、まだ望みはある。 あと7km、あとたった7km。 普段練習で使っているコースが7.3kmなので、それを1回走るだけじゃないか。 ペーサーは、まだ50mくらいしか離れていない。 まだ見える距離にいる、必死に食らいついていこうと、気合を入れ直した。

金沢駅前の大通りは向かい風を感じた。 なるべく風を避けて走りたいが、風よけを作って走れるほどの余裕が残っていない。 少しでも前を目指すよう、もがきながら走り続けた。 この直線が非常に長く、石川県庁を越えるまで、3kmほど続く。 石川県庁を越えて左折した所で38km。 タイムはっきり覚えてないが、残り4kmをキロ4分50秒でいいくらいまで余裕がでてきた。 あと4kmくらい行けるはず、前回ダメだった36kmも越えた。 36~38kmは、4.38, 4.41, 4.44と、徐々にではあるがペースが落ちてきてしまっている。

もうキツすぎて、このあたりのコースはよく覚えていない。 ガーミンもコース上の1kmとは400mくらいズレていて、コース的には38.6kmくらいなのに、39kmのアラートが鳴る。 だけど、1km毎のペースの目安になること自体は変わらない。 40kmで右カーブになるのだが、このカーブで応援してくれる人がいたので、その人と右手でハイタッチした。 それがラストのハイタッチで、40km地点ということもあり、気合を入れ直した。
時間は3時間4分10秒くらい、残り10分50秒で2.2km。 キロ5だとダメだけど、もう3時間15分を切れるのが見えてきた。 あと2kmくらいなんとかなる。

少し走ると川を渡る橋がある。 ここから、残り1kmという情報を事前に得ていたので、橋を超えてから頑張る。 頑張って腕を振って前方を見て走る。
競技場敷地内に入って「残り500m」の看板が見える。 少し走って左折したら「残り300m」の看板。 もうちょっとでゴールだ。 最後、競技場に入って直線を100mほど走ってゴール。 最後の直線は力を振り絞ってダッシュで走った。 ゴール。

時計を止めるのが数秒遅れたが、記録はネットタイムで3時間14分20秒だった。 ついに3時間15分の壁を突破できた。
2019年3月のとくしまマラソンで、3時間15分14秒という、今までの自己ベストを14分16秒も更新する記録が出てから4年半。

この4年半はとても大変だった。
2018-2019年シーズンでは、3時間57分53秒だった自己ベストを3時間15分14秒まで伸ばした。
その自信もあり臨んだ2019-2020シーズン。
初戦の岡山マラソンは4時間23分58秒、続く福知山マラソンは4時間06分57秒。 自己ベスト更新どころか、4時間すら切ることができない。 12月には防府読売マラソンに参加したが、制限時間が4時間の大会なので背水の陣で臨んで3時間48分42秒。
絶不調は続き1月には美馬クロスカントリー10kmで、47分45秒という、練習で10km走るより遥かに遅いタイムを叩き出す。
苦しみながら試行錯誤して臨んだ2月の丸亀ハーフでは、自己ベストより5分も遅い1時間39分22秒。 何がダメなのか全くわからないまま絶不調から抜け出せる気配はない。
その丸亀ハーフが開催されたのが2020年2月2日。
世間ではコロナウィルスという未知のウィルスが猛威を奮い始めようとしていた。 翌日の2月3日にダイヤモンドプリンセス号で集団コロナ感染が発覚。
翌月3月29日に志村けんがコロナのため死去。
そこから世間の流れが一気に変わって、マラソンに限らず、野球やサッカーといった全ての興行イベントが中止、緊急事態宣言という、今までの人生で体験したことがない非常自体に陥った。

そのままマラソン大会が開催されずに2年半経って、昨年秋からようやく正常化した。 コロナ禍の2年半は、強制的にマラソン大会がなくなって自分にとってよかったのかもしれない。 3月の丹波篠山、とくしまマラソン、5月のオリーブマラソンにもエントリーしていたが、全て中止となった。 もしそのまま出場していても絶不調のままなので、結果が出ずに走るのがイヤになっていたかもしれない。
時は2020年8月13日、たまたま行った献血で、絶不調の原因が貧血だということが判明するきっかけになって、それから改善することができた。

そんな苦しい4年半を乗り越えて、今日ようやく自己ベスト。 更新できたのはたった56秒だったけれど、この56秒はものすごい価値のある56秒である。 前シーズンのとくしまマラソンで、体は完璧に仕上がっていて練習もバッチリこなせているのに、自己ベストに挑戦してダメだったのがあるので、もうマラソンで自己ベストは更新できないのかもな、とずっと思っていた。

レース中のトイレ問題は、今回は一度もトイレに寄らなかった、というか寄れなかった。
走り始めて5kmくらいで、トイレに行ってもいいかな?と思い始めたが、3時間15分のペーサーについていることもあり、トイレに行ったらもうそれは無理になる。
トイレに行きたい欲求は25kmくらいまで続いていたが、そこからは「トイレに行ったら走り出せなくなる」という気持ちのほうが強くて、最後の方はきつすぎてトイレに行きたい気持ちすらなくなっていた。

ゴールをしてから、盛大な祝福を受けた。
最初のテントで完走メダルをもらい、次のテントで完走タオルをもらい、計測チップを返却する。
競技場の外に出てからは、最初のテントでアクエリアスを、次のテントでとり野菜味噌、次のテントでゴーゴーカレー、次のテントでバナナ、次のテントでポテトチップス、最後のテントでおにぎりをもらう。
とり野菜味噌をもらうところで、ビニール袋を渡してくれるので、その後もらうものは、全部ビニール袋に入れていく。 大体のマラソン大会では、ビニール袋に、それらの商品を全部入れた状態で、ビニール袋ごと渡してくれる。 なので、「おつかれさま、おめでとう」といった祝福の言葉は一度しかもらうことができない。 だが、金沢マラソンでは上記の通り、全てテントが分かれていて、商品をもらう度に祝福の言葉を受けることができる。 花道を作ってもらっているような感じで、非常に嬉しかった。 テントの数が5倍なので、単純に人員も5倍必要になるのだが、人員を割いてでもやってくれるのがありがたい。

商品を全て受け取ってから、荷物受け取りへ。 荷物を受け取る展示ホールみたいなところで、3時間15分のペーサーの方々が居たので「ペースメイクありがとうございます、ネットで3時間15分切れました」と感謝を伝えた。 自分がグロスでは切れなかったのを、ペーサーの方は残念がっていたけど「ネット記録で大満足です」と、本当の気持ちを伝えた。

荷物を受け取って、記念なので陸連登録している人しか発行できない、公認記録証を500円で発行。
展示ホールの外に出て、近くで休んでいた人に写真お願いしたら、「足が痛すぎて立てない」と言っていた。 「座ったままでいいので」とお願いして写真を撮ってもらい、男性更衣室になっている別の展示ホールへ。
ここでタオルを濡らして汗を拭いて、Tシャツとズボンを着替える。 替えのパンツも持ってくればよかった。

今日は一人で来ていて、待つ人もいないので、着替えたらシャトルバス乗り場に向かう。 普段だと、仲間を待っている間に出店などのイベント広場を楽しむのだが。 バスに乗って金沢駅まで15分くらい。 多分ランナーだと思うけど、運転手に「吐きそうだけど、あと何分くらいで着きますか?」と言っている男性がいた。 男性は吐かずになんとか持ちこたえてくれたので良かった……

一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びようと思ったのだが、到着したのが12時45分くらいだったので、まだベッドメイキングが出来ていなく、自分のフロアをやっている最中だった。 「優先してやるので終わったらフロントに連絡するので、ロビーで待っていてもらえますか」と言われ、ロビーにあるコーヒーを購入して10分ほど待っていたら連絡が来た。
部屋に戻ってお湯をはって、シャワーを浴びて1時間ほど小休止。

汗も流せて体力も回復したので、お昼ごはんを食べに行くことにした。 マラソン中は、結局ほうじ茶饅頭1つと、塩タブレット1つしか食べてないや。
今日までに使った服や、金沢マラソンの商品やパンフレットなどは、明日ホテルをチェックアウトしてから持ち歩くのが重くて邪魔なので、自宅に宅配便で送ることにした。 フロントで箱を購入し、そのままフロントから発送出来た。 発送料金は1,530円、箱が220円。

身軽になって、さてお昼でも食べに行こうかと外に出たら、突然土砂降りが降ってきた。 今まで晴れていたのに…… 急いで近くの商業ビルに避難して、信号のタイミングを見て外に出て金沢駅までやってきた。 今走ったばかりでもう走れないと思ったけど、信号渡って屋根の下に入るまでは小走りできた。

予定では、レンタルサイクル「まちのり」で石川県庁を見に行こうかなと思っていたが、雨なのでどうするかな。 雨雲レーダーでチェックしたら1時間程度で止むのだが、まだ30分くらいは強い雨が降る感じ。
もし空いてれば、昨日覗いた「もりもり寿司」でお昼ごはんを食べられればなぁと思い、店舗まで行ってみるが、56組待ちだった。 今は15時過ぎなのだが、待ち行列の1番先頭の人の受付時刻が13時01分と表示されていた。 なので、2時間以上は待つのだろう…… これはダメだな。

近辺をウロウロして時間を潰して、雨が上がったタイミングで「まちのり」を借りて石川県庁に向かって出発。 先程のレースで苦しんだ、35~38km地点を自転車で走っていく。 既に交通規制は解除されていて、ゴミ収集車が給水所のゴミを回収にまわっていた。
石川県庁まで到着し、県庁の写真を撮る。 原付で日本一周している時も、この壮大な石川県庁の写真を撮ったのを思い出した。
石川県庁 石川県庁 石川県庁

それから県庁の目の前にある「すし食いねぇ!」という回転寿司屋で食事を食べる。 有名ではない回転寿司だけど、石川県だし、どんな店入っても美味しいだろう。 寿司、天ぷら、味噌汁、アイスクリームなど、色々と満喫したが、お腹がいっぱい過ぎてやばい。 知らない寿司ネタなどたくさんあったのでもっと食べたかったのだが、もう無理だ…… そもそも寿司の値段が高いので、居酒屋行くより高くて、7,140円もした。
寿司 寿司 アイス

金沢駅まで帰ってくる途中で、また雨に降られて、今度はびしょ濡れになってしまった……
金沢駅2Fの食料品スーパーで日本酒詰め合わせみたいなのを購入して会社へお土産として送る。 去年は神戸マラソンの時に、神戸からお菓子などを送ったな。 それとは別にホテルで飲む用のお酒や、サラダなどを購入。
日本酒

まだ17時半だけどホテルに戻ってきて、再度風呂に入ってくつろいで、日本シリーズを見ながら先程購入したものを食べてのんびりとする。

今日のマラソン、走っている最中はものすごいキツかったが、レース後にこうやってウロウロしていることを考えると、ダメージは一時的なもので、総合的な疲労度はそれほど高くなかったのかな?とも思う。
夜は22時10分くらいに就寝(ガーミンによる)

金沢マラソン前日

曇りときどき雨朝6時50分くらいに起床。 明け方、4時位にガサゴソしてた人がいたようだが、起きた時点でいなかったので、かなり朝早く出発したのだろう。 荷造りは済ませてあるので、顔だけ洗って7時位に出発。
今日は金沢に移動する。 京都~金沢はサンダーバードという特急列車に乗る。 WEB早得7で6,490円。 切符は昨日京都に着いた時点で発券しておいた。 観光客が多すぎて日中は緑の窓口や券売機が長蛇の列とのことだったので。 10時前くらいに京都駅に着いていればいいので、今から3時間くらい時間がある。

京都は寺院仏閣がたくさんあるのでいろいろと見て回りたいのだが、入場料金がかかる所は、開くのが8時とか、8時50分とか、意外に遅い。 金閣寺、銀閣寺、清水寺などの超有名所は、京都駅から徒歩圏内ではなく、バスで40分くらいかかる。 なので開く時間的に行くことができない。 近くにある東寺は8時に開くのだが、まだ1時間も時間がある。 なので、今回は東寺は諦める。

駅の反対側にある、西本願寺、東本願寺を見て回る。 東西で分かれているのは歴史的な経緯があるらしいが、超巨大な寺院が、駅から徒歩5分のところに、2つもあるのは凄い。 広さも尋常じゃないし、土地代だけでも凄まじい金額になりそうだ。
西本願寺 西本願寺 東本願寺 東本願寺

東西本願寺を見終わって8時過ぎ位。 電車に乗る前に、どこかで朝ごはんを食べたいなと思って、ウロウロするが朝ごはんを食べる店が見つからない。 京都駅に戻ってきてレストラン街を見るが、星乃珈琲店やイノダコーヒーなどは10人以上並んでいる。 駅の中はどこもこんな状況だったので、駅で探すのは諦めて、一旦外に出る。

するとちょっと行った所に「コロラド」という店があって、タイミングよく席が開いていたのでここで朝ごはん。 禁煙化の店で、最初はタバコ臭かったのだが、吸っているグループが出ていったら、残っているのはほとんど観光客の外国人ばかりだったので、誰もタバコ吸ってなくて良かった。 外国人はタバコって吸うのだろうか?
だいたいが家族連れで来てるから吸わないのかなぁ?
コロラド モーニング

モーニングが終わってから京都駅へ。 昨晩上がった展望台までもう一度行って景色を見る。
以前Xで見たポストで、京都から引っ越す人が、「毎日比叡山に元気づけられていた」という旨のを見たことがあり、それが印象に残っている。


その「比叡山」というのを見てみたくて、展望台の掃除をしている人に「比叡山って見えますか?」と聞いたら、「向こうの方にある一番背の高い山だよ」と教えてくれた。 が、山の方は雲がかかっていて見ることができなかった……

構内のコンビニで電車で飲む用の小さな日本酒を買い、サンダーバードに乗り込む。 サンダーバードっていうと、ロボットの方のサンダーバードしか思い浮かばないんだよな。
サンダーバード

電車は右の窓側の席。 横に外国人のおじいさんが座っていて、通路は挟んで反対側に外国人のおばあさんが座っていた。 電車が出発したので、Google Mapで現在地を確認しながら車窓を楽しんでいた。 右側に琵琶湖が見えてきたので、横のおじいさんに「あの湖は日本で一番大きな湖ですよ」と英語で伝えたことをきっかけに会話が始まった。 なぜ東京や大阪じゃなくて金沢なのかを知りたくて、「What brings you to Kanazawa?」と聞いた。 初めてこの構文使った。 今まで「Why did you come to Japan?」のように聞いていたが、Whyだと事情聴取のようなニュアンスになるので、what bringsの方がいい、というような事が書いてあったので。
スウェーデンから個人ツアーを取り扱っている旅行代理店で2週間の日本旅行を手配した。 大阪、広島、福岡、鹿児島、京都と回ってきて、これから金沢、最後に東京に行くらしい。 その旅の途中で金沢に寄るので、特に理由は無いらしい。 なぜ日本を選んだのかを聞いたら、20年前に日本に来たことがあって、自然や文化は素晴らしいし、人々は親切だったので、また来たくなった、とのことだった。
各都市には通訳できるガイドが居て、京都到着から駅のホームまで、金沢では金沢担当のガイドが駅のホームまで迎えに来てくれるらしい。 団体ツアーではなく2人のために専属ガイドが来てくれるので結構料金は高そうだな……
奥さんと思われる人と通路挟んで座ってるので、よかったら奥さんと僕の場所変わりますか?って聞いたら「24時間一緒にいるので、たまには距離を開けたいよ」と言いながら笑っていた。 京都のどこかのお寺か神社で引いたおみくじを見せてくれて、「何が書いてあるか全くわからないので訳して」と言われたが、訳すのが非常に難しく、全然説明してあげることができなかった。 なので、「金沢に着いたらガイドに訳してもらったほうがいいですよ」と伝えた。 他はスウェーデンの気候について教えてくれて、冬の南部はマイナス15度くらい、北部はマイナス30度くらいになる、夏では20~25度くらいなので、今の日本は夏みたいな気候だと言っていた。 夫婦ともに半袖だったし…… 小中学校くらいの社会科で習ったけど、緯度の高い地域では「白夜」と言って一日中太陽が沈まない季節がある。 それは知っていたのだが、反対の季節では一日中太陽が昇らない「極夜」という季節があるらしい。 「そんな地域でも学校は行くの?」と聞きたかったのだが、何度発音しても「School」が通じなかった…… スクールは通じなかったけど、結果的に回答は得られた。 白夜や極夜がある地域はとても小さな村がいくつかあるだけなので、そもそも学校はない。 トナカイと一緒に暮らしていると言っていた。 「トナカイ一度も見たことがない」と伝えた。 現地の写真を見せてくれたりしたが、非常に寒そうな景色だった。
スウェーデン語で書かれた日本旅行のガイドブックを見せてくれて、「音読してみて」と言われた。 スウェーデン語なので全く何が書いてあるかわからないが、一応ベースはアルファベットみたいなやつなので、なんとなくは読むことができた。 いくつか発音記号のある単語があって「ÅÖ」とか。 Öはオーっぽいけど発音は唇で音を立てるフューっぽいような音? 他にも、同じ音をフィンランド人は違う発音をする、ようなことも教えてくれた。 「ÖRNSKÖLDSVIK」という謎の地名も教えてくれた。 このおじいさんは80歳らしく、自分は40歳と伝えたら「little boy」と言われた。 自分の息子よりも若いんだろう、きっと。
電車での2時間はとても楽しい時間となった。 最後にお礼を行って別れた。

金沢に到着。 駅を出てすぐのところに「ランナー受付」と案内が出ており、そのまま地下へと降りていく。 地下に降りてすぐの場所が受付会場で、受付は一瞬で終わった。 こんな駅の目の前でやってくれるのは非常にありがたい。
マラソン受付

受付が終わってから一旦ホテルへ。 チェックインは14時からなので、まだ入れないのだが、荷物は預かってくれるとのこと。 金沢駅のコインロッカーはすべて埋まっており、荷物どうしようか考えていたので助かった。 荷物を預けて動きやすくなった。 先程まで雨が降っていたが、雨が止んでくれた。 金沢の移動はバスか自転車だなと思っていたが、バスはバス停が観光とマラソン客で長蛇の列だったし、行き先や乗るべきバスも難しくてわからないので、自転車で行動することにした、雨も止んだし。
まちのり」というシェアサイクルがあるので、事前にアプリと会員登録しておいたので、スムーズに借りることができた。
サイクルポートがあるので、そこで借りられる自転車がアプリ上に表示されているので、借りたい自転車を予約すると、アプリ上にパスワードが表示される。 それを自転車の方に入力すると解錠され、レンタル開始となる。 止めるときは返却ポートで返却手続きを。 一時的に止めるだけだったら、普通に鍵を書けるだけでOK、乗るときはまたパスワードを入れる。 ただ、返却手続きが完了するまで、レンタル中扱いになるので、料金はかかり続けるけれど。 主要観光地にはサイクルポートがあるようだ。
鼓門 まちのり

お昼ごはんを食べる場所も探さないといけないなと思いながら、とりあえず「石川県立美術館」に向かって自転車を漕いで行く。 金沢にはかなり観光名所があり、「兼六園」「近江町市場」「ひがし茶屋街」など。 ただ、そういう場所は家族で来た時でも行けるので、家族で来た時には行けない場所に行こうと決めていた、朝の京都でもそうだけど。
石川県立美術館には25分くらいで到着。 サイクルポートに自転車を返却する。 香林坊という繁華街を通ってきてしまった為、ここまでお昼ごはんを食べられそうな店がなかった。 ちょうど美術館の前の広場にキッチンカーが来ていたので、1,000円もするハンバーガーを購入。 軽く雨が降っていたのもあって、全然お客さんがいなかったが……
ハンバーガー

石川県立美術館、国立工芸館、石川県歴史博物館、加賀本多博物館と、文化系の展示施設を4つ一気に見てきた。 内容があまり面白くなくて、少々飽きてしまった……
個人的には縄文~古墳時代と、江戸後期~戦前くらいまでが好きなのだが、ここでは主に江戸初期のものが多かった。

再び自転車に乗り、ホテルまで戻ってきた。 今回泊まるホテルは「ガーデンホテル 金沢」。 金沢マラソン公式の宿泊手配ので予約した。 かなり多くのホテルが公式に抑えられているので、公式通さず安く予約できる場所を見つけられなかったので。 1泊3万とか払うならいろいろあるのだが…… 素泊まり2泊で19,600円。 1泊目が11,800円、2泊目が7,800円。 金沢は観光客がかなり多いので、11,800円でも安いほうだと思う…… 京都ほどではないが、それくらい観光客が溢れている。
ホテルの部屋 ホテルの風呂

まだ16時半だけど、そろそろ夕飯を食べようかな。 金沢と言ったら海鮮物なので寿司を食べたいなと思って、近くの回転寿司屋を探していた。 駅のすぐ横にある「金沢フォーラス」というビルのレストラン街に「もりもり寿司」という店があって、人気っぽいので行ってみた。 しかし、こんな時間だというのに40組待ち。 2時間ほど待つようだ…… さすがにそんなに待てないので、同じレストラン街にあった「上海バール」という中華料理屋で夜ご飯を食べた。 寿司と中華じゃ真反対な感じはするが……
夜ご飯

今夕飯を食べ終わったけれど、夕飯を食べるには早すぎる時間帯だったので、あとでもう少し何か食べなくては。 コンビニで追加の食料とお酒を購入し、部屋で日本シリーズを見ながら飲む。 明日はマラソン走るけれど飲んでしまった……
日本酒

金沢マラソンは初参加なのだが、あまり情報を調べていなくて、コースのマップや高低グラフ、給水などを再確認した。
夜は22時すぎには電気を消したが、全然眠れず、寝たのは22時53分。(ガーミンによる)

京都まで移動

晴れときどき雨今日の午後から、金沢マラソンのために移動を開始する。 今日は、京都まで。
高松駅出発の高速バスが16時40分発なので、15時半くらいの電車で行けばいいかなと考えていた。 しかし、13時半くらいになって、突然の強風と豪雨。 雨雲レーダーでチェックすると、15時半くらいは強い雨が降っている予測になっている。 14時半くらいだったら、一時的に雨が弱まったり止んだりするようだった。 なので、出発時間を1時間早め、駅だと徒歩15分くらいかかるので、徒歩数分のバス停からバスに乗ることにした。 もし雨に降られても、なるべく雨に当たる時間を短くしたかったので。

家を出た時はポツポツ雨が降っていたが、ほとんど濡れずにバスに乗ることができて良かった。 バスは瓦町駅まで。 瓦町についた時、けっこう強い雨が降っていたが、雨雲レーダーでチェックしたら30分程度で上がるようなので、屋根のある商店街を通って高松駅に向かうか。 雨が止まないようだったら、瓦町から高松築港まで、電車に乗ろうかとも考えていた。

ほとんど濡れずに、無事JR高松駅に到着したのだが、まだ15時40分。 予定より1時間早く家を出たので、時間が余ってしまった。
2Fにある「そじ坊」という蕎麦屋に入って、「ほろ酔いセット」というのを頼む。 アルコールと、漬物3品のうち1つ、おかず4品のうち1つ選んで990円。
生ビール、ワサビの茎漬、ニシンの甘露煮を頼んだ。 明後日マラソンだが、今回は特に飲酒制限などしてない。 トイレ対策で走る前はカフェイン抜こうと思っているが。
こんな時間からビールを飲んでしまって幸せだな。 税込み1,030円だった。

16時40分高松駅発の高速バスで京都駅を目指す。 バスには5人しかお客さんが乗っていない。 「発車オ~ライネット」の早割21で購入して、4,110円だったのだが、お客さん5人だと20,000円くらいしかチケット代の売上が上がらないが、高速道路代だけでそれ以上かかるだろうし、採算取れているのだろうか? たまたま乗客が少ない便だったのだろうか。
18時半くらいに淡路島の室津PAでトイレ休憩。 20時10分くらいに京都駅の京都駅中央口 烏丸、京都タワーのある側に到着した。
高速バス

京都駅に久しぶりに来たが、観光客がすごかった。 日本人の観光客もそこそこいるが、目に入ってくるのは外国人の観光客。 国がわからないけれど、中国や韓国のようなアジア人ではなく西洋人。 ものすごい数の観光客がいて、大混雑していた。 3人に1人くらいが観光客と言っても大げさじゃないほど、観光客で溢れかえっていた。

今日泊まるのは駅の反対側の東寺付近のゲストハウスで、ここから徒歩20分くらいかかる。 せっかく京都駅にいるのだから、少し見てから行こうかなと思って、駅の展望台みたいなところに行ってみた。
それからレストラン街を抜けて外に出たのだが、とにかく人が多すぎた……

泊まる場所は「THE NEXT DOOR Dormitory & Private Hostel」というゲストハウスみたいなところ。 京都はただの経由地で寝るだけでいいので、できる限り宿泊費を抑えたかった。 Booking.comで予約して、3,305円だった。 Googleのレビューでは2.7点という低評価なので、どんなところだか気になってはいたが、個人的には寝るだけなので特に気にならなかった。 1Fで受付をして、2Fがフリースペース、3Fに部屋とトイレ、シャワー室がある。 飲食はフリースペースでのみ。 部屋は寝る場所が4つ作れていて、自分は上の段だった。 今日は3人しか泊まらないみたい。
部屋 ベッド

荷物を置いて、夕飯を食べる店を探すのと、徒歩20分くらいの所にある、任天堂の本社を見に行ってきた。 任天堂が京都なのは知っていたけれど、住宅街に突然出現する任天堂のロゴが入っている巨大ビル。
中に入ることはできないけれど、見ることができて良かった。
任天堂本社 任天堂

夜ご飯は、結局店が見つからず、セブンイレブンのカツ丼になってしまった。 居酒屋はあるのだが、今日は軽くラーメンとかを食べるくらいでよかったのだが、この近辺にはそういう店は見つけられなかった。
セブンイレブンでビールとシュークリームも買ったので、ゲストハウスのフリースペースで食べた。
先客で、自分がチェックインしたときから、ひたすらソファでスマホをいじっている若い白人の男性がまだスマホいじっていたのと、国が全くわからないがラテン系っぽい感じの女性がパソコンで何かやっていたのと、テーブルには、英語圏ではないヨーロッパ人のような女性が2人話していた、何語か全くわからなかった。
「Can I have a seat?」と聞いて、テーブルの席に座らせてもらって、カツ丼を食べながらビールを飲む。 若い白人男性は、誰かに話しかけられるのをずっと待っているのだろうか? たまにベランダでタバコ吸っていたが、そのうち部屋に行ってしまった。 ヨーロッパ人っぽい女性たちも部屋に戻って行って、残っていたのは自分とラテン系っぽい女性だけだったが、パソコンに夢中になっているので話しかけられず。 しかも話題もなさそうなので…… 食事を済ませてシャワーを浴びて、歯磨きをしてベッドに行く。 このゲストハウスはタオルは有料なので、持参していたフェイスタオルを使った。

やること無いので寝ようと思ったのだが、全然眠くなくて、ベッドでスマホ使っていて、寝たのは24時20分くらいだった。

金沢マラソン前最後のトレーニング

晴れ朝はマクドナルドへ。 たまにはフィレオフィッシュ以外のものが食べたかったが、良いものがなくて結局フィレオフィッシュになってしまった。

夜は金沢マラソンに向けての荷物の準備をする。 荷物と言っても、レース用の服、3泊するので着替えの服、スマホバッテリーくらいしか持っていくものが無い。 スーツケースを使うほどの荷物の量じゃないし、スーツケースを使うと移動が大変なので、リュックサックで行く。 靴は履いていくので忘れる心配はない、ガーミンは常につけているので大丈夫だと思う、あとはマラソンの受付で使う葉書くらいか、大事なものは。
最悪、土曜日はフリーなので足りないものがあれば、購入することはできる。

夜はジョギングへ。 レース前最後のトレーニング。 Cloudmonsterで12.1kmを走ってきた。 10~11kmの1kmだけかなりペースアップして刺激入れ。 残りの1kmはダウンジョグ扱いにしたかったので、ラスト1kmでペースアップではなく、ラスト2kmのところで1kmだけ上げたのだ。
5.30, 5.33, 5.26, 5.26, 5.26, 5.20, 5.16, 5.28, 5.26, 5.18, 3.33, 5.01と、12.1kmを1時間03分27秒で、キロ5分13秒ペースだった。

ラストはここまで上がると思っていなかった。 2年くらい前に競技場で1000m計った時は3分28秒でそれが自己ベストだったけど、今なら3分20秒は切れるかもしれない。 ただ、今走った1km区間は微妙に下り勾配なので。 だが、ラストでもっとペース上げようとスピード上げた瞬間に1kmに到達してしまったので、まだまだ余裕があったな。

仕事の進め方

晴れ先週月曜日からやっている仕事にあまり手がつかない。 先週は、その仕事1秒もやっておらず、今週月火でそこそこ仕上げたが、今週では終わらないので来週に持ち越しな感じになる。
例えば10日間で仕上げないといけない仕事があったとしたら、1日目=10%、2日目=20%、5日目=50%、9日目=90%というように仕上がっていくことはまずない。
自分の場合というか、だいたいどのエンジニアも同じような感じだと思うけれど、パターンが2つあって先行タイプか追い込みタイプか。
先行タイプだと、1日目=50%、2日目=90%、3日目=90.5%、4日目=91%、5日目=91.5%、6日目=92%のような感じで、2日でほぼできているのに、なかなか最後が完成しない。
追い込みタイプだと、1日目=1%、2日目=2%、7日目=7%、8日目=85%、9日目=95%のような感じ。

やるなら先行タイプの方がいいな。 何か問題点があった場合、早い段階でわかるので。 追い込みタイプだと、8日目で初めて問題が発覚することもある。 そうなると10日に間に合わせるには人も巻き込んで頑張らなくてはならなくなるので。

夜はジョギングへ。 レース前の調整も今日含めてあと2日。 もうキロ5のような速いペースでは走らず、最終調整段階だ。 今日は9.6kmを楽なペースで走る。 靴はCloudmonster。
5.24, 5.21, 5.26, 5.25, 5.20, 5.14, 5.28, 5.31, 5.17, 5.13と、9.6kmを51分55秒で、キロ5分22秒ペースだった。

レースまであと5日

晴れ朝はガストでモーニング。 ジョイフルで廃止になった、小倉ホイップトーストのガスト版があったので、それを食べてきたが、値段は100円高いし、ジョイフルの方があんこや生クリームのクオリティも高かった。
モーニング

仕事終わってからはバッティングセンターへ。 90km/h、80km/、90km/h、100km/hで練習して終了。 毎週金曜日は混んでいるが、金曜以外の平日は空いているので快適で良い。

夜はジョギングへ。 金沢マラソンまで、あと5日。 調整フェーズに入っているので、今日はキロ5分ペースで7.3km。 靴はハイパースピード3を温存したいので、Cloudmonsterで。
4.56, 4.55, 4.58, 4.53, 4.52, 4.56, 4.54と、7.3kmを35分58秒で、キロ4分543秒ペースだった。

当初の予定では、キロ5分ペースで7.3kmなので、7km×5分+200mが1分なので、+1分30秒の36分30秒。 5分切って走りくらいなので-10秒で、36分20秒くらいかなぁと予想して走っていたのだが、20秒ほどズレがあったようだった。 まぁ予想通りに走れたとしても、気持ちが嬉しいだけで、特に何もないのだが……