原付で日本一周の旅 – 52日目|石川県

雨のち晴れ
走行距離:295km(合計:10,315km)
使用金額:1,370円(合計:203,667円)



岐阜県下呂市~石川県富来町


4時30分起床……早すぎる…… しかしもう寝ることはできないので出発の準備をする。
今のところ雨は降っていない。 台風通過したかなぁ…… ラジオを聞くが肝心の天気予報がやっていない。 5時くらいにテント内が片付いた。 このキャンプ場の近くに滝がある。 それを見てから出発しようと思う。 しかしまだ太陽が出ていないため真っ暗。 真っ暗じゃ写真も撮れないしなぁ…… 明るくなってから出発しよう。 テントの外側も内側もビショビショ…… まずこれをなんとかしなくては…
中の荷物を全部外に出した。 まずテントの外側から拭く。 しかし水滴はなくなるがかなり湿り気がある。 これは仕方ないかなぁ。 続いて内側。 テントをひっくり返したらかなりの水が流れ出てきた。 銀マットを床一面に敷いてるから、荷物等は濡れてないけれど銀マットの裏側はビショビショだろう。 逆さまにしてしばらく放置。 だけど乾かないだろうなぁ……
いつも5時30分くらいから明るくなり始める。 なので6時出発でいいかな。
時間に合わせて荷物をまとめて出発。 まずは近くの滝を見に行く。 この付近に4つの滝があるらしい。
まず1つ目の滝。 かなりの迫力! 2つ目……これは滝じゃなくて濁流!? 3つ目、遊歩道にまで水が溢れている。 4つ目、滝つぼに落ちたら死にそう……
一昨日からの雨でかなり水量が増えているみたい。 豪快さはアップ! 美しさはダウン。
白滝 二見滝 紅葉滝 鶏鳴滝

昨日考えていたが、とりあえずこのままのバイクで進むことにする。 行ける所まで……
キャンプ場の前の林道を下り国道を目指す。 途中に倒木が…… 枝のない枯れた細い木だったので、なんとか乗り越すことができた。 しかし……国道の寸前の所にチェーンが。。。
バイクを止めて反対側に回ってみると「進入禁止」のマークが。 横に「異常気象時は通行止め」と書いてある……
中に人がいるのになんでこんなことするのかなぁ。 かなり腹がたった。 チェーンなので、持ち上げて通ることはできたが。 今度ネットにつながったら市のホームページいって苦情を言ってやろう。

台風が通り過ぎたあとは、いつも快晴だったのに、今日はかなり微妙な天気…… 途中で雨が降ってきたのでレインコートと長靴を着用。 雨かよ…… かなりやる気がなくなってしまった。 しかも痛い霧雨…… 風に乗って顔に突き刺さる。国道256号、156号、157号と走りつなぐ。 地図で調べていたが、いったん富山の方に戻りたいのだが、面白そうな道がなかった。 この前通った国道41号線は通りたくない。 なので福井県をまたぐような感じでのルートになってしまった。157号線は山の中を行く道で雨がかなり手ごわかった。 途中で激しい霧雨になったり、早く行きたいのに上り坂で全然スピードが出なかったり…… それと工事中が多くて片側交互通行が何箇所もあった。 雨のため景色を見る余裕があまりなく、そのまま石川県に入った。
山道をずっと下りてきて「道の駅 しらやまさん」で休憩。 ようやく雨があがって晴れ間が見えてきた。 レインコートは乾かさないといけないからまだ着たままでいっか。
虹 九頭竜湖 九頭竜湖 無名滝 勝山城

予定ではここから東に向かい、富山県に入り、もう一度岐阜県に入り世界遺産の「合掌村」を見に行こうと思っていた。 しかし地図を見て重大なことに気づいた……
今通ってきた157号線沿いに、絶対に見ておかなくてはならないクライミングのエリアがあった……
だけど引き返したらまた雨が降ってるだろうなぁ…… 今日は行くのやめよう。。。
先に「能登半島」に行って、そのあと「合掌村」、「クライミングエリア」でそれから福井県に行けばいいかな。
というわけでルート変更。 石川県庁を見に行くことに。 ここから20kmくらい!
金沢市に入る。 石川県庁は市街地にない。 少し離れたところにあって、地図上で探すのに苦労した。 そういえば2日分のHPを更新しなくては。
近くの公園を探してさっそくパソコンをつける。 HP更新した。 よし出発! と思い荷物をまとめていたら、役所勤めっぽいおじさんが声かけてきた。 「千葉県八千代市から来たの?」と。 本当は佐倉市から来たのだが、ナンバーが八千代市なので。 それを説明するのが面倒なので、いつからか忘れたけど「八千代市から来てる」ということにしてある。 実際八千代市には3箇所、16年住んでいたので何を聞かれてもわかるよ。 そのおじさんは昔八千代市に住んでいたらしい。 旅のルートや予算を聞かれたので答えた。 いろいろ話してそのおじさんが「そうだ、いいものあげるよ」と車に物を取りにいった。 そして持ってきたのがリンゴ! 石川県産のリンゴらしい。 3つもいただいてしまった。 ありがとう。
そして県庁を目指して出発! すぐに到着した。 石川県庁はかなり立派だ! 建物は群馬県庁に似ていて、立地場所は茨城県庁に似ている。 まだできたばかりの建物なのかなぁ。 写真を撮って能登半島に出発!
石川県庁 石川県庁

海沿いの道を走ろうと思って、県道を北上していたのだが、誤って「木材倉庫」と呼ばれる場所に迷い込んでしまった。 道路の右を見ても左を見ても木がたくさん蓄えられている倉庫ばかり。 Uターン…… 少し粉っぽいような空気の感じだったけれど香りはよかったなぁ。
正しい道に戻る。 途中橋の上から素晴らしい光景を発見した!
映画「魔女の宅急便で、キキが魔女修行のために住み込む街」のような景色。 手前に川が流れていて(映画では海だけど)、小高い丘を包むようにして街がある。 大きな風車と橋も見える。 もうちょっと丘が高かったらなぁ…… 地元の「印旛沼」というところの近くにもそのような景色がある。 アニメの街と同じ景色を探すの好きなんだよね……
魔女の宅急便のような街

そして能登半島を走る。 能登半島はかなり広い! 多分1周300kmくらいあるのではないだろうか。 これは明日までかかりそうだなぁ。 近くに「宝達山」という眺めのいい場所があるらしい。 そのすぐ近くに「モーゼパーク」というのがある。 地図には「モーゼは日本に来ていたのか、キリストの墓と対になるスポット」と書いてある。 モーゼって誰だろう……? とりあえず行ってみるかな。
まずは山に登る。 山頂までバイクで上がることができる。 ずっと上り坂…… いきなり勾配16%と書いてある。 これはきつそう。。。
頑張って走り、ようやく山頂直下までやってきた。 しかしそこで信じられないものを見てしまった。 「勾配30%」の看板…… 30%って…… こんな坂上れるのかなぁ…
急勾配

はじめは時速15kmくらい出ていた。 しかしだんだんと速度が落ちていって…………止まった。。。
エンジンはうなるがバイクは進まない。 仕方ない、押すか。 全開に回しながらバイクを押す。 やっぱ30%なんてありえないよ。。。 もっと緩やかにして。
そして山頂到着! しかし曇っていてよく見えなかった。 まぁこんなものか。
宝達山より 宝達山より 宝達山より

帰りは恐怖の下り道。 30%の坂を下るぞ~
かなりスピードが出る。 しかもカーブがあって怖い。 30%の坂を過ぎた辺りで急な右カーブがあった。 スピードもそこそこ出ていた。 慌ててブレーキをかけてカーブを曲がろうとするが、曲がれない。 速度が出すぎている…… ヤバイ。。。
曲がりきれずに山の方にバイクが突っ込んでいく。 道路の端っこに栗のイガや落ち葉がたまっていた。 そこにタイヤが入った瞬間……前輪がツルッと滑った。 体がバイクから投げ出される。
バイクが倒れた瞬間、右足がついてそのまま体が宙に浮いて…………1mくらい先でもう一度右足から落ちた。 ほとんど同時に左足も着いたので、前のめりになる体をなんとか支えられた。 危ない。。。
なんとか体は転倒せずに着地成功。 こける前に「ヤバイ」と思ったからなんとか着地できたのかな。 この前買ったばかりのウィンドブレーカーに穴を開けるところだった……
バイクはタイヤが回ったまま転がっている。 エンジンは切れてない。 よかった。 こけてエンジンが切れるとかかりにくくなっちゃうんだよね。
荷台が壊れてないか心配だったが、大丈夫みたい。
これでバイクでこけたの5回目かぁ。 初めてこけたのが、秋の雨の日。 ドブに落ち葉と水が溜まっていて道路だと思って突っ込んでしまった。 2回目が雪の日。 雪の中走っていて、ブレーキをかけたら後輪が滑りバイクが前に。 オレはお尻から地面に落ちた……あれは痛かったなぁ……
3回目が去年の3月くらいの雨の日。 交差点で左に曲がろうとしたらスピードが出すぎていて曲がることができず、慌ててブレーキをかけたら横断歩道の白線で滑り転倒。 これは着地成功した。 4回目が住宅地の細い道を走っていて、カーブを曲がった瞬間別のバイクがいて慌てて前ブレーキをかけた。 前輪ロックして転倒。 そして今日が5回目。 これは公道を走ってるときこけたので、アクセルターンの練習や森の中を走ってるときのは数えてない。
しかし、こけた瞬間右足をついたせいで、かかとが痛くなってしまった。 しばらく大事にしておいたのに…… あぁぁ。

そこから先の下りは慎重に下りた。 そして「モーゼパーク」に行ってみようと思ったのだが、道が「この先行き止まり」と書いてある。 少し入ってみたのだがすごい恐ろしい道だったのですぐに引き返す。 近くに「熊出没注意」という看板がたくさんあったので、飛び出してくるかもしれない。 福井県では今年かなりの熊が出没したらしい。 ここは石川県だけどお隣だし。
能登半島の日本海側を北上する。 そろそろ夕方かなぁ。 太陽がだいぶ西に傾いてきた。 日本海側走っているので、もしかしたら水平線に沈む夕日が見られるかも!?
しばらく走り「厳門」という看板が見えてきた。 面白そうなので行ってみる。 しかしただ海水によって削られてできた洞窟だった。 面白くないなぁ。 だけど観光バスもきているほどの観光地? お土産屋がたくさんあったのが面白くなかった。
巌門 千畳敷岩 巌門

そろそろ寝る場所を探さないとなぁ。 少し走ったところに「厳門クリフパーク」というパーキングがあった。 そこに良さそうな芝生地帯を発見! トイレも水もある。 さっそくテントを設営。
すると近くの軽自動車に乗った人が話しかけてきた。 彼は動物愛護のボランティアをやっていて、このパーキングに住んでいる野良猫に一日2回餌をあげに来ているらしい。 一日も休むことなく毎日。 動物が好きで好きでたまらないと言っていた。 彼は「この年齢になってまでこんなことやっていて」と言っていたが、自分のやりたいことをやっているからいいんじゃない? どこかで誰かが言っていたが「人から後ろ指さされようと自分の好きなことをやったほうがいい。 一般的に言う生活がその人の幸せだとは限らないから」。 彼はまさにその言葉どおりだなぁと思う。 これからも動物をかわいがってください! 500mlのアクエリアスまでもらってしまった。 ありがとう!

今日はリンゴがあるので夕飯のご飯を少なめに炊く。 リンゴの皮むきに挑戦したが、ナイフを5回入れただけで断念。 ピーラーがないと皮がむけない…… 仕方ない、皮のまま食べるか。
けっこう大きくて1つしか食べられなかった。 明日の朝と昼に食べよう。
日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日 日本海に沈む夕日

明日は能登半島を回りきる予定。 時間があれば「合掌村」まで行きたいです。
そういえば2日前に旅での走行距離が10,000kmを突破しました。 49日で10,020km、1日あたり204km。 なかなかのペースです。

原付で日本一周の旅 – 51日目|台風21号

雨
走行距離:0km(合計:10,020km)
使用金額:0円(合計:202,297円)



岐阜県下呂市


夕べから降り始めた雨は朝も降り続いている。 昨日の情報だと、午前中に台風が九州に上陸するらしい。 今日はテント待機だなぁ。 何度か目が覚めたが再び眠り7時過ぎに起床。 さて一日暇になりそう……
昨日のうちに「雨が降る」という情報がわかっていたので、昨日の日記やHPの内容を更新してない。 少しでも暇つぶしになるだろうと思い、今日やることにしていたのだ。
まず朝ごはんのラーメンを作る。 そして日記とHPの更新。 しかしすぐに終わってしまった……
ラジオで天気予報を聞く。 まだ台風は九州に上陸してないらしい。 以前襲った台風16号や18号に比べれば勢力は弱いらしいけれど、それでも台風としては強いらしい。 観測史上最大の台風上陸回数。 7月の超猛暑といい、今年は異常なのかなぁ。 人類が地球をいじくりすぎたから? もう限界か。 やはり自然の前では無力なのね。

こんな雨の日のためにと、青森で小説を買っておいた。 「村山由佳」という人の「翼 cry for the moon」というやつ。 それを読むことに。 すぐに小説の世界に入り込んだ。 途中でお昼にラーメンを食べて、ひたすら読み続ける。 6時間くらいで読み終わった。 548ページ完読!
アメリカが舞台の物語なのだが、かなり読み応えがあって面白かった。 小説は一度読んでしまったら、ストーリー展開がわかってしまうので、しばらく読むことができない。 それが欠点かなぁ。
何冊も買っておけばよかった…… だけど本は重いしなぁ。
まだ15時…… 外は強い雨が降っている…… ブルースハープや縦笛を吹いたがすぐに飽きてしまった。 ラジオを聞いてみたり携帯をいじってみたり…… ここは携帯の電波も届かないほど微妙な地域。 たまに届くのだが、8、9割は圏外。 うーん、つまらん。。。
これから行く九州や四国の地図を見たり、クライミングの本を見たり…… 1分1分がかなり長く感じられる。
地図を見て知ったのだが、今滞在している「下呂市」というのは今年合併してできたばかりの新しい市らしい。 一応温泉地でその名前が有名だからつけたのかな? 日本語で聞くと微妙な名前だが、上呂と中呂という地名もある。 だから下呂も普通なのか。

17時くらいになり夕飯を作ることに。 今まではご飯を炊くとき、お湯を沸かしその中にお米を入れて、10分前後煮立てて、芯がとれたら水を捨てて、残った水分で少し蒸らすという炊き方をしていた。 これなら焦げつかず、時間的にも早く炊ける。 だけどこれは「長粒米」というタイ米とかの水分を吸収しないお米の炊き方らしい。 オレ的には味の違いがよくわからないけれど、本当に美味しいご飯を食べたいならこの炊き方はお勧めではないらしい。 やっぱり日本のお米は水分を吸収するので、弱火でじっくり時間をかけるのがいいらしい。 今日は本来の炊き方でやってみた。
旅に出た頃は本来のやり方でやっていたのだが、よく焦げ付いていたため、途中から変更した。 そうしたらほとんど焦げを作らずに炊けるし、水加減も多めに入れておけば問題ないのでずっと「長粒米」の炊き方でやっていた。 普通に炊くの久々だなぁ。
テント本体とフライシートの間でご飯を炊く。 そしてコーンスープを作り夕飯が完成! 鮭の混ぜご飯の素をおかず代わりに。
ご飯を多く炊きすぎてしまったらしく、少し残ってしまった。 明日の朝食べよう。
フライシートの内側で炊飯 フリークライミングルート図 翼 cry for the moon 今日の夕飯

19時のラジオのニュースを聞いた。 天気予報をやっていて、台風はまだ四国にあるらしい。 てっきりもう通過したと思っていた。 今は雨が降っていない。 空を見上げると星まで出ている。 しかし岐阜県全域に大雨洪水警報が発令されているって…… 台風は今夜遅くから明日の明け方にかけて通過していくという。 ということは、明日の朝でも雨が降っている可能性が…… 今までは雨は強かったがほとんど無風だったのだが、これから風が出てくるのね…… 雨はいいけど風はイヤだなぁ。
明日になってみないとわからないけれど、もしかしたらもう1泊する羽目になるかも。。。

今日は写真に撮るものが何もなかったのでかなり適当です…… 撮るものがなくてもページを作るため最低でも1枚は撮らないといけないので……

原付で日本一周の旅 – 50日目|富山県庁 飛騨高山

雨のち晴れ
走行距離:297km(合計:10,020km)
使用金額:3,137円(合計:202,297円)



新潟県糸魚川市~岐阜県下呂市


5時30分起床。 ポツポツと小雨が降っている。 雨かよ…… だけどこの場所にとどまるわけにもいかない(思いっきり人通りのある公園なので)ので出発の準備をする。 朝食は食べてる余裕がない。
6時出発。 かなり小雨なので、レインコートは着ないで大丈夫かな…… そのまま走り出す。 しかし5分も走らないうちに雨が本格的に降り始めてきた。 慌ててレインコートと長靴を着用する。 これから旅人最大の難所「親不知子不知」なのに…… すぐに「それ」とわかるような道になってきた。 日本海の断崖絶壁に道が作られている。 トンネルが多く、カーブや急勾配も多い。 今は道が整備されていて問題なく通ることができるけれど、江戸時代とかにはここを歩いていた旅人が、強風や波によって、ポロポロと崖から落ちていたんだなぁと思う…… トンネルが多かったので、雨はあまり気にしないで走ることができた。 それと気づいたことがあったのだが、バイクの下向きのライトが切れている…… 上向きにすればつくのだが。 なんだかこのバイク、ライトに関しては弱いなぁ。 ライトが切れたのはすでに3回目。 いつもは構わずハイビームで走ってしまうのだが。 まぁ原付のライトの力じゃそれほど眩しくないでしょ。 もちろん昼間は点灯しないけれど。 そういえば、昼間ライトを消しているということは、それだけ電力を使わない。 とするとバッテリーがあがったりすることがなくなるわけかな…… パソコンと携帯を同時に充電しながら走ると、どんどん電力を失っていってしまいにはセルでエンジンがかからなくなるほど電力が低下してしまう。 この現象が回避できるのかなぁ。
難関の「親不知子不知」を通過した。 そして富山県! ついに東海地方までやってきたのか。
まずは富山県庁を目指そうと思う。 富山市に入った辺りで雨がかなり強くなってきた。 ちょっとどこかで雨宿りしたい…… しばらく走っているとパーキングを見つけた。 そこに避難。 東屋があって、水道やトイレもついている。 雨がおさまるまでここにいようかな。 お腹も空いてきたのでラーメンを作ることに。 それからHPの更新をする。 1時間くらいしたら雨が止んだ! 晴れ間も見えてきた!! よし、出発。 富山県庁はもうすぐだ。

富山市の市街地に入る。 そういえば新潟県からそうだったのだが、交通標識で「自動車 原付」というのを目にする。 例えば進入禁止、その下に「自動車 原付」と書いてある。 別にその看板をはずせば車両すべてが進入禁止になるから、つけないでもいいんじゃないかな?
それとも入ってくる原付がたくさんいるのだろうか?
二段階右折に苦労しながらも富山県庁に到着。 建物は4階建て…… だけど作りが古風でいい感じ。 まぁ富山だし…… すぐ前に「県庁前公園」という公園があり、ここはかなり立派だった。
富山県庁 富山県庁 県庁前公園

さてこれからどうしようかなぁ。 昨日の予定では、これから能登半島に向かう予定だったのだけど、今はそんな気分じゃない。 朝の雨で少しマイってしまった。 地図を見ていろいろ悩む。 岐阜県の方に行ってみようかな…… 岐阜県には帰り(九州や四国を回った後)寄ろうかと思っていたのだが、岐阜市だけよって、北部を走らないで終わりそう。 今日は北部を回って、岐阜市は帰りにしようかな。
とりあえず行ってみることに。
その前に郵便局に。 使わなくなった地図や道具などを送り返す。 これで荷物がさらに少なくなった! そして国道41号線を南下する。 すぐに岐阜県に入った。 飛騨地方の山々をぬって走る。 景色が素晴らしい!
片路峡 片路峡 飛騨の山々を行く 小坂ダム

そういえば「飛騨ナンバー」というのを初めて見た。 その存在すらしらなかった。 あと山形県で見た「庄内ナンバー」。 日本にはけっこうマイナー(失礼…)な地方のナンバーがあるんだなぁ。
この道はけっこう起伏が激しい。 登坂車線があって助かる。 相変わらずスピードが出ない状態だし。 荷物を減らしてスピードが変わらないどころか、さらに遅くなっている。 この前までは最高45km出たのだが、今では41kmしか出ない… これは重さが原因じゃなくて、バイク本体の原因だ。 6%の勾配だと速度が時速25kmしかでない。 このくらいの勾配がわんさかある。 かなりゆっくりのペースで走ることになってしまった。 10kmくらいずっと上り坂の場所があった。 ようやくピークを越えた。 あとは楽しい下り坂♪
しかし全開で走るのだが、エンジンブレーキに邪魔されて速度が50kmくらいしか出ない。 下りでスピードが出ないというのは完全にバイク自体の問題だ。
いったんエンジンを切って、重力に身を任せて進む。 エンジンブレーキがかからない分、スピードが出る。 普通に走るよりもスピードが出るとは悲しい……
そして「高山市」にやってきた。 ここは何気に観光地になっている。 何が見所なのかわからないけれど…… そういえば前にスーパーでバイトをしていたときに、友達と「飛騨高山ラーメン」というお店によく食べに行っていた。 そこには「ビックリパフェ」というピッチャーに山盛りになったパフェがある。 それを一人で食べるというのを挑戦メニューとして勝手に遊んでいたことがあった。 値段は1,500円…… 2回くらい一人で食べきったことがあったなぁ。 そういう名前のお店があるから、ラーメンが有名なのかな?

バイクの様子も見てもらいたいので市内をうろついてみることに。 街は木の香りがしていい感じ♪ あちこちにレンタルサイクルというのを見かける。 だけどいろいろ走り回ったが、観光するような場所はないように感じた……
駅前の交番でバイク屋の場所をたずねた。 さっそくバイク屋に向かう。 「速度が出なくなった」ということを伝えたら、足回りに問題があるのか、マフラーに問題があるのか、ばらしてみないとわからないと言われた。 スクーターの場合、単に「速度がでない」という症状で、考えられる箇所が4つも5つもあるらしい。 それに「うちには交換する部品がない、最低でも1週間はバイクを預かるようになる」と言われ、「手に負えないから都会のバイク屋で見てもらったほうがいいよ」と言われてしまった…… うーん。。。
「都会のバイク屋」かぁ…… このまま速度が出ないのは非常に困る。 しかもだんだん遅くなってきてるので、そのうち時速35kmしか出なくなるかもしれない。 これは修理に出したほうがいいかなぁ。
今は岐阜県の真ん中あたり。 ここから一番近くて都会というと名古屋か…… かなりコースを外れるけれど見てもらいに行ってこようかなぁ……
時間はすでに15時30分。 ここから名古屋まで110kmほど。 最短でも4時間かかる…… とりあえず名古屋方面に向かうことにした。

途中で「下呂温泉」という日本三大温泉地があった。 だけど今はそれどころじゃない。 「温泉?なにそれ、今はバイクが大事なの」という感じ…… そのまま名古屋方面に向かって突っ走る。
途中「道の駅 美濃白川」というところに寄る。 もう一度地図を確認して名古屋までの距離を調べる。 かなり遠い…… このまま走って今日たどり着いたとしてもバイク屋は閉まっているだろう。 名古屋市内で寝る場所を探すとなるとかなり困難が予想される。 大都会だから夜中に怖い若者が来るかもしれない。 今日行くのはやめよう。 とりあえず寝る場所を探す。 富山からずっと走ってきたが、とても公園があるとは考えられない。 道の駅も寝るには適してないし。 どこかないかな……
地図で調べると10kmくらい戻ったところに無料キャンプ場があるではないか! さっそくそこに向かう。 キャンプ場のすぐ近くに「道の駅 飛騨金山ぬく森の里温泉」というのがある。 その道の駅と向かいの建物、2軒の温泉がある。 これは入っていくしかないでしょう! まずはキャンプ場に向かう。 誰もいない……独占!! テントを建てて、荷物を全部置いていく。 これで空身になった。 この状態で走って速度がどれくらい出るのか…… 平地で時速44kmが限界。 やっぱまずいなぁこれ。
とりあえず道の駅の温泉に向かう。 この温泉も誰もいない…… またまた独占! 内風呂には入らず露天風呂に入る。 やっぱ中より外の方が気持ちいい!
キャンプ場に戻ってご飯を炊きながらラジオを聞く。 なんと台風21号が明日この付近を通過していくらしい。 キャンプ場に来て良かった…… 明日は待機だな。
テントの様子

ふりかけの夕飯を済ませる。 バイクどうしようかな、明日一日考えてみよう。

原付で日本一周の旅 – 49日目|新潟県

晴れのち曇り
走行距離:323km(合計:9,723km)
使用金額:1,571円(合計:199,160円)



山形県鶴岡市~新潟県糸魚川市


朝5時10分起床。 まだかなり薄暗い。 夕べは寝心地が悪かった。 辺りは静かだったので音で目が覚めたりしたわけではないけれど。
少しイヤな夢を見て…… 人には必ず「表」と「裏」がある。 夢でその「裏」の部分を見てしまって。 数えてないからわからないけれど4回くらい起きただろうか…… こう見えてもメンタル的には弱い部分もある。 それが夢を見た原因でもあるだろう。
そういえば、青森を出発した次の朝から気づいていたことなのだが、確実に暖かくなっている。 旭川にいたときと函館にいたときの気温の差は感じた。 函館と青森は同じくらいの気温だったが、3日前から秋田・山形に泊まったが寝る前も朝もとても暖かい。 むしろ寝るときには寝袋に入るのが暑いくらい。 やっぱり北国は寒いんだなぁと思った。
朝ごはんのラーメンを食べて荷物をまとめる。 6時10分出発!

まずは新潟県を目指す。 もう目と鼻の先。 山形県を出る前に「玉杉」というかなり巨大な杉を見ていこう。 国道からそれて県道を走り部落のなかの神社に到着。 ここに例の杉がある。 地元の人いわく「日本一の杉」らしい。 さっそく神社に向かう。 しかし……200段強の階段が待っていた。 朝一番でこれはきつい。 足も呼吸も疲れた……
緑の池 玉杉 玉杉 玉杉

そして杉を見る。 ものすごく巨大! 幹の周りは10mくらいありそう。 枝が無数に広がり巨大な傘のようになっている。 樹齢1,500年だって…… すごいなぁ。 植物と話ができたら当時の様子が手に取るようにわかるだろうに。 「聖徳太子? 誰それ、そんな人実在しないよ」とかなってしまうかもしれない……

そして新潟県を目指す。 日本海側の道路に出て南に向かって走る。 すぐに新潟県に入った! ようやく東北地方が終わった~ 長かったなぁ。 ずっと海沿いの道を走り「村上市」を通り「新潟市」に向かう。 地元の千葉県八千代市に「村上」という地名がある。 「村上駅」というのがあるのだが、新潟の村上より駅付近は都会かも!
立岩 栗島

そして「新潟市」に入った! 目指すは県庁。 看板をたよりに進む。 すぐに県庁に到着。 ここの県庁も写真が撮りやすかった。 なかなか立派な建物。 県庁も見てしまったし、他に新潟県で見るものはないっぽい…… 昨日地図で調べたのだが、「見に行こう!」と思うものが何もない…… このまま富山県を目指そう。
新潟県庁 新潟県庁 新潟県庁 新潟県庁

海沿いの国道をひたすら走る。 全然車が通らなくて、道路を独占! かなり気分よく走ることができた。

去年か2年前に北朝鮮から拉致被害者が帰ってきた。 それで一躍有名になった「柏崎市」に入った。 町全部を見たわけではないが、こじんまりとしてるような印象があった。 そういえば日本海側をずっと通ってきて気づいたことがある。 家の屋根がほとんど瓦屋根。 小学校や郵便局も。 なぜだろう。 新しく新築で建てたような建物も瓦屋根だった。 何か理由があるのかな?
瓦屋根だと雪が積もったら大変だろうに……
佐渡島 浜滝

そして国道8号線に入った。 この道をずっと行けば富山県にたどり着ける! しかしトラックなどの大型車の交通量が激しくて、とても走りにくい。 一応路側帯があるのだが、トラックにピッタリ後ろにつかれても道路は譲らないぞ。 原付だって道路を走る権利があるのだから。 さすがに「路側帯によけろ!」とクラクションを鳴らしてくる車もいないし。
昼過ぎになり雲もとれて太陽が出てきた。 というか、雲のない地帯に移動してきたのかも……
けっこうポカポカして気持ちいい。 途中で眠くなってしまった。 我慢して運転していたのだが、またもや危なかったので……
歩道に駐車して5分くらい休む。 眠気スッキリ! また富山県に向かって走り出す。

あと50kmくらいで富山県! 新潟県最後の難関「親不知子不知」が待ち受けている。 そこを越えて20kmくらい走れば富山県の街中まででる。 そこまで行けるかなぁ……
しかし……大渋滞にはまってしまった。 原因は事故。 「長岡ナンバー」と「湘南ナンバー」の車がぶつかっていた。 後ろから湘南ナンバーの車が突っ込んだみたい。 よそ見でもしていたのかな。 とりあえず旅先では事故を起こさないようにしなくては。 旅先に限らず地元でもだけど……
交通事故

この渋滞のせいで、富山県に入るのは諦めることに。 無理すれば入れるけど、真っ暗な中走っても面白くないし。
「糸魚川市」という所で寝る場所を探す。 スーパーで秋サケとふりかけを購入。 今日はひさびさにおかずのある夕飯♪
8号線沿いに水もトイレもある公園を発見したのでそこにテントを張る。 フライパンで魚を焼いて夕飯を食べる。 やっぱりおかずがあるのはいいなぁ。
テントの様子

明日は富山県! 日本海に突き出てる半島に行ってきます。

原付で日本一周の旅 – 48日目|山形一周

曇りときどき雨
走行距離:315km(合計:9,400km)
使用金額:3,460円(合計:197,589円)



山形県酒田市~山形県鶴岡市


5時20分起床。 最近朝が暗い。 陽が短くなってきてるのが実感できる。 今日は朝ごはんのラーメンを食べる。 空は曇り空、微妙な天気だなぁ……
6時30分出発。 片付けにだいぶ手間取った……
まずは山形市を目指す。 国道344号線を東に進む。 昨日本を6冊捨てたのにバイクは全然変わらない。 かなりゆっくりのペースで走る。 しばらく走り国道13号線にぶつかる。 ここをずっと南に進めば山形市だ!
念仏の松 念仏の松

だけど寄り道したいところがある。 「松尾芭蕉」の「奥の細道」の舞台となっている所。 山形県道28号線。 かなり遠回りになるが行くことに。
今は新しい道ができてトンネルがあるのだが、それとは別に峠道を越えるコースもある。 そちらが舞台。 本当は山道を歩くのがいいのだけど、そんなことをしている時間がないのと、松尾芭蕉という人物自体あまり知らないため、舗装された道をバイクで走るだけに。
車とバイクがすれ違えないほど細い道を走る。 クネクネと曲がりながら坂を上っていく。 なるほど、これが「奥の細道」か……
とりあえず松尾芭蕉の気持ちになれたような気がしなくもない…… だけどあんなところを歩くのはイヤ。

そこから山形市を目指す。 広い道路を走り、山形空港を見ながら走る。 そういえば山形市の近くに「山寺」というクライミングエリアがある。 本当は行こうと思っていたのだが、ポツポツと雨が降り出してきたので、それとあまり目ぼしいルートもないので、行くのをやめる。 一直線に山形県庁を目指す。
県庁はわかりやすい場所に建っていたのですぐにわかった。 なかなか立派な建物。 高さもけっこうあって、何より写真に撮りやすい。 障害物もほとんどないし、人通りもあまりないし。
県庁も見たので山形市はお終い。
これから酒田市のすぐ南にある鶴岡市を目指す。 朝起きて、そこから南下すれば40分くらいで今日の目的地だ…… だけどそれじゃあまりにも悲しすぎる。 新潟県には日本海のほうから入りたいし。
山形県庁

ここからはけっこう山の中を走る。 昨日組み立てたルート通りに走る。 まず県道17号線を走る。 だんだん標高が上がっていき、山形市内が見渡せるスポットがあった。 曇っていてよく見えなかったが、ここからの夜景は綺麗だろう。 どんどん山の中に入っていく。
またポツポツと雨が降り出してき、そのうち強い霧雨に変わった。 完全防水レインコートと長靴の出番だ! 雨対策をして先に進む。
山道を下っている途中、後ろのワイヤーをつないでる部品がどこかに落ちてしまった。 そのためトランクの上下運動が激しくなってきた…… ヤバイ… 一回前のワイヤーも外れて、いきなり車体がグラグラなり転倒しそうになった… 危ない。。。
山形市内 大沼

後ろの修理をしないといけないなぁ。 だけど雨の中…… ゆっくり段差を避けながら走る。 どこか雨を防げる場所ないかな。
しばらく走っているとNTTの建物を発見! 雨が防げるスペースもあったので、そこにバイクを止めて修理する。部品がないので、直接金具にワイヤーを通すことにした。 マフラーの熱に耐えられるかなぁ。 それだけが心配。
とりあえず修理が終わった。 さて、先に進もう。
朝日岳連峰の近くを走る道に向かう。 しかし通行止めの看板が…… だけどいけるところまで行ってみることに。 しかし「4km先 道路崩壊 7月14日から通行止め」と書いてあった。 2ヶ月以上前なのに、まだ修理してないのかよ。 仕方なく迂回路を地図で調べる。 今回はあまり大きな迂回はせずにすみそう。 20km迂回する。

途中で「道の駅 にしかわ」に寄る。 ここでは数分に一度、ダムの水が120m上空に噴射される仕組みになっている。 なかなか壮大な光景。 ここから峠に入る。 雨の峠は怖いなぁ……
道の駅 にしかわ 120mの水噴射

間違えて峠に入る道を通り過ぎてしまって有料道路の入口まで行ってしまった…… 恥ずかしい思いをしながらUターン。 峠の入口に戻る。 この峠は長そう…… 坂道がけっこう急で、平均速度が時速23km…… 頑張って走っているのだが、どうにもスピードがでない。。。 数十分走りようやく峠のピークを過ぎる。 怖いのはここから。 北海道と違って道も狭いしカーブも急なので、スリップしないように気をつけなくては。 もしスリップしたら、ガードレールのない道なのでそのまま崖に…… 気を引き締めなくては……
深い森 七ツ滝 月の女神 あさひ月山湖

途中で犬に追いかけられたりしながら峠を下る。 犬はとても足が速い。 時速30km以上のスピードで走っていた。 追いつかれるところだった…… 下りるにしたがってだんだん雨が止んできた。 路面も濡れていない。 よかった、とりあえず一安心。
長い峠を下り、ようやく大きな道路に出る。

今日中に新潟県に入れるかなと思ったけれど、すでに16時を過ぎている。 入ることはできるが、寝るところを探してかなり遅くなっちゃいそう。 今日は手前の鶴岡市で寝る場所を探そう。 ここから20kmくらい。
途中でホームセンターがあったので寄っていく。 この前ウィンドブレーカーが1,980円で売っているのを見た。 同じチェーン店なので売ってるだろう。 予想通り! 今着てるのはなんだか気に入らない。 新しいウィンドブレーカーを購入した。 明日から白っぽい人にになります♪
鶴岡市に入り寝る場所を探す。 うろうろしていると城跡の公園を発見。 だけど人が多すぎ…… 別の場所を探そう。
細い道を通ったり住宅街を通ったりして、ようやく良さげな公園を発見。 水もトイレもある。 広い芝生地帯、バスケットゴールのある広場、遊具広場と3つにわかれている。 夜になっても人がこなそうな遊具広場にテントを張る。 今日はつらかったなぁ。 速度がでないのはいいけれど、雨はやめてほしい。
寝床の公園

明日は新潟県!

原付で日本一周の旅 – 47日目|田沢湖 山形県入り

曇りのち晴れ
走行距離:247km(合計:9,085km)
使用金額:2,009円(合計:194,129円)



秋田県秋田市~山形県酒田市


朝5時起床。 夕べから降り始めた雨がまだ降り続いている…… 雨の中起きていても何もすることがない。 昨日の時点での天気予報では朝のうちにあがるらしいのでもう一度寝よう……
7時30分に目が覚めた。 雨は止んでいる、だけど止んだばかりっぽい。 大丈夫かな……降りださないかな……
テントを撤収して出発。 天気は怪しいが遠くにその空は青空が見えているので大丈夫だろう。

目的地は「田沢湖」。 日本で一番深い湖らしい、透明度は摩周湖の次で第二位。 大きさはそんなでもないがとりあえず行ってみよう。 秋田県を横に進む。
昨日は気づかなかったが、バイクの調子が悪い。 全開で走っていても時速45kmもでない。 坂道になると30kmをきることが平気である。 このスピードじゃ長距離移動は無理だなぁ…… 田沢湖まで60kmくらいだったのだが、2時間以上もかかった…… 荷物が重すぎるのかな……? それともエンジンの不調……? おそらく荷物のせいだと思うけれど。 少し減らさないといけないな。出発の荷物よりはるかに多くなっている。 重いものは米5kg、本が20冊…… 絶対本が原因だ…… 

青森に滞在してる間に15冊くらい増えた…… 本を捨てるしかないな……
とりあえず今日はこのまま頑張ろう。

なんとか田沢湖に到着した。 「辰子の像」を見た。 湖に浮かぶ金色の像。 田沢湖のシンボルらしい。
「昔あるところに辰子さんという女の人がいました。 彼女は永遠に変わらぬ若さと美しさが欲しいと大蔵山の観音にお祈りしました。 満願の日、突然山が崩れて清流が流れてきました。 その清流が湖となり辰子さんは蛇に姿が変わってしまい、湖の主となりました。 村人達は主を崇め、湖の清浄を守り続けました。 しかし昭和14年、付近の開拓や水力発電所を作ることによって湖が変化を受けました。 死んでいく魚や湖の主(辰子さん)の霊を慰めるために姫観音を作りました」
ということらしい。 姫観音はそれなりの意味があるのだが、「辰子の像」は何の意味もない。 人を呼ぶために作ったとしか考えられないね。 だけど駐車場無料だったしそれほど観光地化もされてないのでいっか。
辰子の像 田沢湖 田沢湖 姫観音

せっかく内陸まで入ってきたので、このまま南下して山形市を目指したい。 しかし日本海側にクライミングエリアがあるので見に行かなくては……
ひたすら走り海沿いを目指す。 けっこう遠いなぁ。 途中コンビニでパンを買ってお昼にした。 時間を節約するために運転しながらの昼食だけど……
平坦な道はそれほど影響受けないのだが、上り坂がすごいきつい。 下り坂で全開で走っても50kmくらいしかでない。 前より10kmくらい速度が出なくなってるのは確実……
遅いバイクを運転してなんとか海沿いの国道7号線まで戻ってきた。 ここからクライミングエリアの「三崎海岸」までは20kmくらい。 すぐに到着。
大きな無料駐車場があるのでそこにバイクを止めて、まずは展望台に行ってみる。 日本海が一面に広がる。 千葉県人なので、太平洋はよく見るのだが、日本海を見ることはめったにない。 実は日本海を見たのもこの旅が初めてだし。 どちらも海なので見た目はほとんど変わらないのだが。 印象としては日本海は荒いという感じがする。 海水浴場が少ないからなのかな?
そしてクライミングエリアを見に行く、階段を登って灯台を見ながら遊歩道をそれて崖に向かう。 もし足を滑らせたら30mしたの岩に叩きつけられるだろう。 まぁそんなヘマはしないけど。
最後はほぼ垂直の場所を設置されてるチェーンを使って下りていく。 一応チェーンの支点を確認。 もし支点がはずれたら地面まで墜落。 4月11日の恐怖が甦ってくる。 まぁ大丈夫だろう。
慎重にチェーンを下りる。 ようやくクライミングエリアに到着した。 横長でエリア全体を見渡すとができる。 なかなか気持ち良さそうな場所。 あぁ登りたいなぁ。
各ルートの場所を調べて三崎海岸をあとにする。
三崎海岸 三崎海岸 三崎海岸 県境 三崎海岸灯台 クライミングエリア 三崎海岸 クライミングエリア 三崎海岸 クライミングエリア 三崎海岸 クライミングエリア 三崎海岸

今日はどこまで行こうかな。 これからのルートも考えないといけないし。 とりあえず近くに温泉があるのでそこに寄ってから考えよう。 入浴料350円、体洗う場所が10箇所しかなくて狭い感じがしたが浴槽は広かった。 のんびりお湯につかる。 もう山形か~いや、まだ山形か。 47都道府県中10県しか行ってないし。 まだまだ旅はこれから!
山形県のネコ 雲にかくれる鳥海山

さっぱりしてバイクの前で地図とにらめっこ。 ここからすぐ近くに「酒田市」というところがある。 今日はそこまでにしよう。 道を走っていると左の方に「鳥海山」が見えた。 100名山の一つで2,200mくらい標高がある。 登りたいけどまたの機会に……
ようやく酒田市内に到着した。 あとは寝る場所を探すだけ。 公園を求めてさまよう…… 「日和山公園」という大きな公園があったのだが、駐車場のゲートが閉まる、ということは管理されているということか。 ここはやめよう。 うろうろ走っていると「光が丘公園」というのを発見! ここはテニス場や運動場、野球場などがありかなり大きめの公園。 だけどそれぞれが道で分断されている。 その中に子供のアスレチック広場みたいな場所があった。 水もトイレもある。 今日の寝床決まり!
ベンチもあったのでそこで夕飯を作る。 夕飯といってもご飯と味噌汁だけだけど…… 予算的に不安になってきたので節約しなくては。 2日連続ふりかけの夕飯を済ませる。 テントは道路から目立たないところに張った。

そういえばバイクの燃費がものすごい悪くなっている。 今日のスピードがでないのと連動しているようだ。 前まで1Lで40kmくらい走ったのだが、今は1Lで30km弱…… 一昨日ガス欠したときの燃費は34km/Lだった。 やっぱり本を捨てないと…… 10kmも燃費が違うのは痛すぎる。。。

明日は山形市を目指します。 そこから北西に進み再び海沿いに。 そこから海沿いで新潟県に入るつもり。 だけど今の速度じゃそこまで行けなそう……

原付で日本一周の旅 – 46日目|男鹿半島 秋田市

曇りのち晴れ
走行距離:259km(合計:8,838km)
使用金額:2,572円(合計:192,120円)



青森県弘前市~秋田県秋田市


5時20分起床。 八甲田山のほうが朝焼けで真っ赤だ。 朝焼けは雨と言うけれど…… テントを撤収して出発。 まずは昨日行けなかった「弘前城」に向かう。
朝焼け

昨日夜遅くまで作業したバイクの荷台を試すときがやってきた。 さっそく走行してみる。 前に引っ張っている分荷台にほとんど負荷がかからない。 これは快適!
ワイヤーをつけたバイク

弘前城に着いたが朝早いため人がほとんどいない。 城の敷地内を散歩している年配の方が何人かいた。 みんなすれ違うと「おはようございます」とあいさつをしてくる。 城の中に入るにはお金が必要で、さらにこの時間ではやっていない。 もともと入る気はないけれど。 写真だけ撮ってきた。 思ったよりも小さかったな……
弘前城 弘前城 弘前城

そして秋田県に向かう。 国道7号線を南下する。 途中でポツポツと雨が降ってきた。 やはり朝焼け…… この前買ったばかりの長靴と完全防水レインコートを着る。 首もとが長くて、目の下までくる。 この状態で雨に濡れる場所といったら目の周りくらいかな。 あとはみんな防水されている。
完全防水レインコートはすごい。 水なんてビクともしない。 染みこむこともない。 シャワーを浴びても大丈夫じゃないかな? それと長靴が嬉しい。 全然足に水が浸透してこない。 今まではレインコートから滴り落ちる水が靴の中に流れ込んできたのだけど。
これで雨でも怖くないな!

7号線沿いは道の駅がわんさかある。 20kmおきくらいのペースであるような感じがする。
しばらく走り「八郎潟」付近までやってきた。 小学校の頃、本で読んだのでうろ覚えだが、もともと八郎潟のあったところに山があって、それを八郎さんが海に投げ飛ばした。 その山が今の男鹿半島、そして山のあった場所が湖になったという話。 こんな単純じゃないような気がしたけど全然思い出せない……
湖はほとんど開拓されてしまって田んぼになっている。 とても広い田んぼを見ながら男鹿半島に向かう。
八郎潟干拓地 男鹿半島 入道岬 入道岬灯台 入道岬 枯れ木 二ノ目潟 一ノ目潟 展望台より

グルリと男鹿半島を一周する。 途中でものすごい眠気に襲われた。 頑張って寝ないようにしていたが、1回危ないのがあった…… ちょうどコンビニがあったので、そこで休憩。 あぁ眠い…… 今日はとても暖かい、それと夕べの夜更かしが原因だろう。

秋田市まであと少し! ずっと海沿いを走ってきた。 ようやく秋田市街地に入った。 うーん、規模で言うと宇都宮くらいかなぁ。 そこそこ発達しているがまだまだって感じ……
県庁を写真に撮って国道に戻る。
ポートタワー 秋田県庁 秋田県庁

そろそろ15時、このまま進むか、それとも寝るところを探すか。
バイクの荷台、後ろに倒れることはなくなったのだが、段差などで前にくるときがある。 その反動で後ろに引っ張られる。 そのとき、トランクにすごい負荷がかかっている。 このままだとトランクの方が壊れてしまう。 縦揺れをなんとかしなくては。 ホームセンターを探しながら田沢湖の方に向かう。 少し道からそれるがホームセンターを発見! さっそく部品を購入。 今日は田沢湖に行くのをやめて、バイクの修理をしよう。 近くに住宅地があるので、公園があることを期待して向かう。
予想通りでっかい公園があった。 トイレはないけどまぁいっか。 さっそくバイクの修理をする。
マフラーから支点を取って、トランクの後部にもワイヤーを通す。 後ろに引っ張り、前にも引っ張り、どちらにも動かなくなった。 これで縦揺れは解消できた。
あと横揺れなんだけど、右側からは支点が取れるのだが、左側から支点が取れない……
左に倒れることはなくなるのだが、右にばかり倒れてきそうなので、今はこのままでいっか。
さらにワイヤー

公園では小学生達が遊んでいる。 5年生くらいの女の子がかくれんぼをやっている。 今でもかくれんぼで遊ぶ子供いるんだなぁ。 しかも女の子。 やっぱり地方なのかなぁと思ってしまう。

明日は午前中雨の予報、降っていなかったら田沢湖に向かいます。

原付で日本一周の旅 – 45日目|コンテナ修理 暗門の滝

晴れ
走行距離:169km(合計:8,579km)
使用金額:13,787円(合計:189,548円)



青森県青森市~青森県弘前市


午前6時起床。 雲ひとつないいい天気! 今日から本州南下するのでこの天気は嬉しい。
昨日作成した二段重ねトランクに荷物を積んでみる。 1週間近く滞在している間にどんどん荷物が増えてしまった。 特に本がたくさん…… できるだけザックにつめたのだが、ザックもお米5kg入っているのでもうパンパン。 ザックだけで25kgはありそう。 後ろのトランクにもほぼ満杯に詰め込んだ。 支点が1箇所しかないのでかなりグラグラしている。 特に横揺れが激しい。
大丈夫かなぁこれ…… なんだか心配になってきてしまった。
準備も整ったので、おじさん、チャリダー、昨日きたライダーに別れを告げる。 縁があればまた会うだろう。 名前や連絡先は聞いてないが、最終目的地は聞いてある。 おじさんはキャンプ場滞在、チャリダーは北海道に帰る、ライダーは桜島を目指すらしい。 昨日出発したチャリダーは九州、ライダーは沖縄へ。 進行方向がだいたい同じなのでもしかしたらまた会うかも。
出発の荷物

ちょっと長くいすぎたかなぁと思いながら出発。 いざ走り出してみるととても不安定。 いつぶっ壊れるかわからないぐらいグラグラしている。 「まずいなぁ」と思いながらバイクを走らせる。
市内の公園でインターネットをやろうと思って公園に立ち寄る。 そのときバイクを見てみたが、さっそく支えの鉄の板が曲がっていた。 もう使い物にならない。 少し荷物を減らそう。
このままじゃ壊れるのは目に見えている。 リュックサックにパソコンなど重いものを入れる。 少しでもトランクの負担を軽減するために。 HPを更新してバイク屋に向かう。 ベルト届いてるかなぁ。
バイク屋についてさっそく修理してもらう。 ずっと作業しているところを見ていたけど、原付の部品ってけっこうプラスチックが多い…… すぐに割れそうな感じがする。
ベルトを交換してもらい点火プラグも交換してもらった。 今まで使っていた点火プラグは先端が折れそうになっていた。 かなり危ない状態だったらしい。
バイク内部が生まれ変わって再出発!

今日は白神山地にある「暗門の滝」というのを見に行く。 弘前を抜けていくのだがどうやってそこまで行こうかな。 前に通った空港脇を通る道はあまり面白くない。 八甲田山方面に向かい「城ヶ倉渓谷」を通っていこうかな。
まずは八甲田山に向かう山道を登る。 荷物が多くなり重量も増えたので速度が全然でない。 全開で走っているのに平均速度が25km…… めっちゃ遅い。 この程度の坂道で速度が出ないとなると、筑波山の裏の道は確実に止まるな……
時間はかかったが城ヶ倉渓谷にやってきた。 とても長い橋を渡り、気持ちのいい山下り。 重い分スピードにのって走ることができる。 山を下っているときオフロードの二輪車に乗ったライダーが横に並んだ。 走りながら少し話をした。 これから十和田湖の方に行くらしい。 オレは弘前に行くと行ったら「そっちは道の駅があるよ」と教えてくれた。
モヤヒルズからの青森市内の景色 モヤヒルズからの青森市内の景色 城ヶ倉渓谷 岩木山

国道102号線に入り弘前を目指して進む。 なんだか「ひろさき」という地名を「もりさき」と間違えてしまう。 漢字が読めないわけではなくて。 しかも漢字でそのまま読んだら「ひろまえ」だし。

なぜ「ひろさき」と読むのだろう。 北海道の地名よりは簡単だと思うが、なかなか癖がある。
だけど「もりさき」はどっから出てきたんだろうなぁ…?
途中で100円ショップがあったので、スパナやレンチなどの工具を購入。 やっぱりペンチで代用するのは厳しかった。 それとホームセンターがあったので寄っていく。 さすがにヤバイ。 このままじゃ今日中に壊れるのは間違いない。 もったいないがトランクを1つ処分することに。 今まで使っていた小さなやつ。 さっきのこぎりも買ったので、それで細かく切断する。 このままの大きさだと普通のゴミには捨てることができない。 面倒だが小さくしてゴミ箱に捨てよう。
トランクの中身は全部リュックに詰めた。 リュックが重い…… その作業で1時間くらいかかってしまった……

弘前には「弘前城」というのがある。 天守閣に入場するのはお金がかかるらしいので、入りはしないけど見に行こうかなぁ。 近くに行ってみるが祝日ということもあって車がすごい。 かなり混んでる、しかも有料駐車場だし。 弘前城パス。 そのまま「暗門の滝」に向かう。 ここから20kmくらいか。 この前通った道をずっと走る。 滝の駐車場直前の坂道がかなり苦しかった。 最低時速17km…… トランクを1つ捨ててこの速度。 さっきのままだったら15kmくらいになってそう。
「暗門の滝」の駐車場に到着。 ここから徒歩1時間くらいらしい。 運動靴に履き替えて水分を補給して滝に向かう。 川沿いの道を歩くこと40分、ようやく1つ目の滝が見えてきた。 「暗門の滝」は全部で3つの滝からできている。 手前から「第三の滝」「第二の滝」「第一の滝」。 そのままの名前だなぁ。 順番に見ていく。 一番迫力があるのが「第一の滝」なのだが、この前の「くろくまの滝」に比べれば全然。 やっぱり百名滝に選ばれてるのとそうでないのでは違うなぁ。
ずっと歩いてきた道を戻る。 この滝で往復1時間30分歩く価値はないなぁ。 そういえばなんでこの滝は有名なのだろう? 世界遺産の白神山地の中にあるから?
美山湖 滝からの水 滝からの水 暗門の滝 第一の滝 暗門の滝 第二の滝 暗門の滝 第三の滝

少しがっかりして弘前に向かう。 本当はこの道を突っ切って日本海側に出たいのだが、ここから40kmくらいダートが続く。 そのうちの20kmはこの前体験した。 もう二度と走りたくないと思った。 それほどひどいダート。 おとなしく内陸部から秋田県を目指そう。

走っていたらいきなりエンジンが切れた。 まさか…………ガス欠…… マジで……? なんどもエンジンをかけようと試みる。 しかしかかる気配はない。 前回給油してから204kmしか走ってないのに。 荷物が重かったせいで燃費が悪くなったのかな。
しかもこんな田舎の場所で。 来るときに見てきたのだが、ここから少しのところにセルフのガソリンスタンドがあったような気がする。
そこまで押すしかないか。 重いバイクはかなり手ごわい。 ふくらはぎが筋肉痛になるような疲れを感じた。 バイクを押して歩くこと3.5km、ようやくガソリンスタンドに到着した。 ふぅ、疲れた~
とりあえず坂道のないところでガス欠になってくれてよかった。 もし坂道のあるところだったら完全にアウト。 不幸中の幸いってやつ?

ガソリン満タンになり弘前を目指す。 さっき寄ったホームセンターのすぐ横に大きな公園があった。 今日はそこに泊まろうかな。 いまだにグラグラしている後部トランクもなんとかしないといけないし。
来た道を戻っていったはずなのに、いつの間にか知らない場所へ。 「こっちだろう」と思う方向に進んでいくが、景色がどんどん田舎になっていく。 道間違ってるのかなぁ。
地図を見るが今どこにいるのかよくわからない。
もう少し行ってみるか。 さらに10分くらい走り駅があった。 地図でその駅を探すと、行きたい方向とは全然違う方向に向かっていることに気づいた……
すぐにUターン、来た道を引き返す。
それからも迷いながらなんとかさっきのホームセンターに到着。 もう19時過ぎだし真っ暗。 まずはテントを設営するか。 公園の端っこのほうにテントを建てる。
そしてホームセンターに向かう。 部品売り場とにらめっこしてどうやって補強するか構想を練る。

いろいろ考えてワイヤーを使うことにした。 少し前に引っ張るような感じにすれば、少しは負担が減るだろう。 接続の部品とワイヤーを購入。 さっそく作業に取り掛かる。 その前に夕飯か。 インスタントラーメンを2袋食べる。
よし、作業するか。 ワイヤーの支点はバイクの足元から取ることにした。 足元にあるネジをはずして、そこにステンレスのネジを長めに切って差し込む。 そのネジの先っぽにステンレスのリングをつける。 これで支点ができた。 コンテナの方にも金具をつけてワイヤーをとおせるようにした。
バイクの支点からネジで距離を縮める道具を取り付ける。 その道具にワイヤーを通しコンテナにも通す。 それでネジを締めてみると……後部コンテナが前に引っ張られた! 左右両方やってみたらかなり安定した。 もう後ろにぶっ飛ぶようなことがないな!
作業がかなり時間かかってしまった。 とりあえずもう疲れた…… ここは街中なのでインターネットが繋がる。 今日記を書いている時間は23時10分。 旅の中でワースト5に入るくらい寝る時間が遅くなりそう……
テントの様子

明日は秋田県に向かいます。